今回は、大手の総合不動産会社である三菱地所株式会社にて、DX推進部の岩谷隆至様と亀井弘規様にお話しを伺うことができました。
弊社は、総合不動産会社です。様々なグループ会社がございまして、 例えば、三菱地所レジデンス株式会社はマンションの開発・販売を行っておりますし、 三菱地所ホーム株式会社は注文住宅を手掛けております。
住まい以外でも、アウトレットの運営を行っており、有名なところでは御殿場アウトレットを運営させていただいております。
他にも、高松空港など国内10空港の運営に携わっていたり、 今回トランスコープをメインで利用しておりますロイヤルパークホテルなどのホテル運営もさせていただいております。
弊社の強みは、幅広い場面でお客様との接点がある点です。
私たちDX推進部では、しっかりとお客様の購買データや会員データを一元管理し、 それらのデータに基づいて最適な提案をしたり、新しいソリューションを生み出したりなど、 我々の事業をシステム面からサポートしております。
一方で、情報システムや社内インフラを支援する部署でもあるDX推進部でございますので、 よく「攻めのデジタル、守りのデジタル」と表現されますが、まさに今回、 トランスコープを使わせていただいているのは、攻めのデジタルを強化するために、 マーケティングの一環として活用しているということになります。
様々なAIを検討していた中で、主に検討事項のメインだったのが「誰でも扱えるツール」という点でした。
既存のAIに関しては、セキュリティに対しての懸念も社内であっただけでなく、当時画面が英語のみといった使いやすさという点や、 プロンプト(AIへの命令文)についての知見がないと動かせないという点から、かなり属人化するなという懸念がありました。
そのため誰が使っても一定の結果を出力できるような、プロンプトがシステム内部でしっかりと定型化されていて、 カンタンな指示でアウトプットをしっかり出せるAIを探しておりました。
トランスコープともう一社の別のAIライティングツールを比較検討させていただいた際に、 価格面では特に差異は無かったのですが、使いやすさという面でトランスコープが圧倒的に優れておりました。 あとは無料のトライアル期間があったので、導入までがスムーズだったという点も決め手でした。
そうですね。今回のプロジェクトの大きな目的の1つとして、メルマガの文章の改善があったのですが、 他のAIでは自社固有の情報をベースにした時の出力を得る方法が分かりづらかったという課題がありました。
トランスコープはフリーワードという入力欄がありましたので、 弊社の場合、メールマガジン全文をフリーワード欄にコピペした上で、 そこからの改善ポイントをトランスコープで導き出しておりました。
他のAIでは、我々が入力できる枠が1つしか無いUIUX(見た目や操作性、使いやすさなど)が多かったので、 自社固有の情報を入力するためのインプット欄があったという点は、 業務フローを定型化するために非常に良かったです。
また、文字数を指定できる点も良かったです。 メールマガジンのタイトルなどを考える必要がある時に、「30文字の中で、この3要素を入れなきゃいけない」といった場合、 今までは考えるのが非常に大変だったのですが、いれるべき要素を全て含んだ上で、 文字数以内にアウトプットを出してくれるところは、大変使い勝手が良いです。
どうしても諸々プロジェクトがある中で、あまりメルマガの制作に工数を割けられない状態でした。 その状況下でトランスコープをうまく活用することによって、 ベンダーに発注して作成いただいた初稿に対して改善していく工数が削減できております。
ほぼ毎回同じフレームに流し込んでクリックするだけで済むようになり、大幅な工数の削減につながりました。 具体的には、それまで数時間かかっていたのが、わずか30分でメルマガを制作できるようになったんです。
また、これまではABテストまで手が回らなかったのですが、実施できるようになりました。 具体的には、ベンダーに発注して作成いただいたメルマガの原稿と、 トランスコープを使って改善した原稿とを、ABテストとして配信しております。 1回の配信で学べるデータ量が増えている点も大きなメリットです。
詳細の数字はお伝えできませんが、トランスコープで作成した原稿の方が売上が良いのは事実です。 なのでトランスコープの利用を継続させていただいております。
ベンダーで作成した原稿は、担当の方の今までの経験値で「これが良い」と思って作成された原稿であり、 それはそれで洗練されていて良い原稿なのですが、トランスコープはウェブのクローリングも行い、 そのクローリング結果を利用して原稿を作成してくれます。
膨大なネット上の情報も勉強して、その中から最善な原稿を導き出してくれるため、 トレンドが踏まえられていて、情報の鮮度が違うというところが大きいなと感じました。
他にもメルマガでは、よりCV(コンバージョン)が取れるためのタイトルやボタンテキストも重要なポイントだったりするので、 「コールトゥアクションにふさわしいテキストを教えてください。」という感じのプロンプトで活用したりもしています。
単純にベンダーに頼んで作成していただいた原稿を見て「何が悪いんだっけ?どう改善すれば良いんだっけ?」というのをチームで話しながら作成をしておりました。
結構短いですね。最初はトランスコープの最適な使い方にたどり着くまでは、やや模索しましたが、 今では1週間に30分くらいあればできるようになりました。
もう一つ良い点としては、最初2つのパターンしか結果が出てこないモードで作っていたのですけれども、 トランスコープの設定で結果を5パターン出せるようにしました。
なるべく多くのアイディアを一度にもらって、そのままは使えないとしても、 「1パターン目のこの部分のワードと、3パターン目のこの部分の言い回しを組み合わせると良いな」 という感じでアウトプットの良いところどりをしています。
メルマガ以外でいうと、生成AIに企画のアイディアを出してもらったり、企画内容の文章化をお願いしたいのですけれども、 既存の生成AIだとまだ精度が悪く、また、社内で使ってはいけないというレギュレーションもあり困っておりました。
トランスコープは社内で使っても良いという許可が得られましたので、 「この商品企画に対しての説明文を何十文字で作りなさい」といったようなプロンプトで、 企画書の内容を厚くするための補助材料としてもトランスコープを使わせていただいております。
結局これはメルマガも含めて全てに言える私の所感なのですが、全ての業務がAIに置き換わることは無いなと思いました。
もちろん現状手作業で行っていたことに対して、省力化ができる範囲は大きいですが、ベンダーもいらないかというと、そういうことは絶対ない。 ただしベンダーを利用すると、成果物のチェックというところに新しい人間の作業が入ってきます。
いかにプロンプトを使いこなして質の高いアウトプットを出させるかというスキルと、 AIの出力に対しての評価・是正というところの2点は人間がどうしても必要だと感じました。
ただし、これからもどんどんAIが進化してくれると、たくさんの業務を限られた社内のリソースで回せるなというところは感じました。
企画書でスライドを作成する際に、アイディアや企画の説明文を考える必要があるのですが、自分で全て入力するより、 トランスコープに出力してもらった結果をコピーして貼り付けたら終わりということも多いので、 この作業が省力化されるだけでもすごく助かっています。
先ほどお伝えしたように、初見に若干勉強時間が必要というところがあるので、それを説明するような動画があると助かります。 説明資料だと読まないことがあるので、動画で簡単にまとめてくれるとうれしいなというのがまず一つ。
あとはオプションについても、もう少しわかりやすくウェブサイト等に載せてくれると、 「有用なオプションが色々とあるので、トランスコープを選びました。」という理由で社内審査に出せるので助かります。
また最終的に利用するツールの量を増やすより、 トランスコープという1つのツールで様々なオプションを使ったほうが社内での横展開もしやすいので 「オプションがこんなにあるんですよ。」というところを教えていただけるとすごくありがたいと思います。
弊社の場合は、使い方は担当の方のサポートにより理解できていたのですが、 それを自分のプロジェクトに落とし込んだ時にどう使うのかのイメージがやはり難しく、 メールで質問させていただきながら、徐々に落とし込んでいくという感じでした。
画像生成機能のベータ版が出ておりますが、もう少し生成する画像の品質が上がれば良いと考えております。 結局画像生成AIを使いたかったら別のツールを契約しなくてはならず、 社内ではAIの契約の社内審査が大変なので、先ほど申し上げたように様々な機能がワンパッケージになっていると、 「ベータ版のオプションで画像生成もできるんですよ」という説明が社内ででき、 社内審査がスムーズになり、導入や導入以降の横展開が簡便になるので助かります。
そうですね。画像生成機能は使わせていただいたのですが、まだ対顧客に使えるかというとちょっと使えない印象でした。 あくまでアフィリエイトのブログを作るときに使える程度だなという印象を受けております。 精度が上がれば、対顧客にも使えるかなと思います。
※インタビューをうけて、2024年6月に画像生成機能のバージョンアップを行い、精度を上げることに成功いたしました。
資料請求・お問い合わせ
© Transcope.