三菱地所株式会社
(左から、亀井様、岩谷様、弊社代表の齋藤)

三菱地所がトランスコープを活用して、どのようにメルマガ配信・企画書作成を効率化していったのか?

今回は、大手の総合不動産会社である三菱地所株式会社にて、DX推進部の岩谷隆至様と亀井弘規様にお話しを伺うことができました。

三菱地所株式会社 ロゴ

三菱地所株式会社

会社名
三菱地所株式会社
所在地
〒100-8133
東京都千代田区大手町1-1-1
大手町パークビル
事業内容
  • オフィスビル・商業施設・ホテル・物流施設等の開発、賃貸
  • 国内外での収益用不動産の開発、販売
  • 住宅用地・工業用地等の開発、販売
  • 空港・余暇施設等の運営
  • 不動産の仲介・コンサルティング
  • 資産運用事業
代表者名
中島 篤

インタビュー

ーまずは、お客様の事業内容をカンタンで構いませんので、ご教示いただけますでしょうか? 特に今回トランスコープを使っていらっしゃる部署についても、お聞かせいただけると幸いです。

弊社は、総合不動産会社です。様々なグループ会社がございまして、 例えば、三菱地所レジデンス株式会社はマンションの開発・販売を行っておりますし、 三菱地所ホーム株式会社は注文住宅を手掛けております。

住まい以外でも、アウトレットの運営を行っており、有名なところでは御殿場アウトレットを運営させていただいております。

他にも、高松空港など国内10空港の運営に携わっていたり、 今回トランスコープをメインで利用しておりますロイヤルパークホテルなどのホテル運営もさせていただいております。

弊社の強みは、幅広い場面でお客様との接点がある点です。

私たちDX推進部では、しっかりとお客様の購買データや会員データを一元管理し、 それらのデータに基づいて最適な提案をしたり、新しいソリューションを生み出したりなど、 我々の事業をシステム面からサポートしております。

一方で、情報システムや社内インフラを支援する部署でもあるDX推進部でございますので、 よく「攻めのデジタル、守りのデジタル」と表現されますが、まさに今回、 トランスコープを使わせていただいているのは、攻めのデジタルを強化するために、 マーケティングの一環として活用しているということになります。

三菱地所株式会社

システム検討から導入までの経緯

ー色々なAIが市場にあるかと存じますが、何故我々を選んでいただいたかについて、いくつか理由があるかと存じますが、お話しいただけますでしょうか?

様々なAIを検討していた中で、主に検討事項のメインだったのが「誰でも扱えるツール」という点でした。

既存のAIに関しては、セキュリティに対しての懸念も社内であっただけでなく、当時画面が英語のみといった使いやすさという点や、 プロンプト(AIへの命令文)についての知見がないと動かせないという点から、かなり属人化するなという懸念がありました。

そのため誰が使っても一定の結果を出力できるような、プロンプトがシステム内部でしっかりと定型化されていて、 カンタンな指示でアウトプットをしっかり出せるAIを探しておりました。

トランスコープともう一社の別のAIライティングツールを比較検討させていただいた際に、 価格面では特に差異は無かったのですが、使いやすさという面でトランスコープが圧倒的に優れておりました。 あとは無料のトライアル期間があったので、導入までがスムーズだったという点も決め手でした。

ー使いやすさの部分では、やはり画面が触りやすかったというイメージになるのでしょうか?

そうですね。今回のプロジェクトの大きな目的の1つとして、メルマガの文章の改善があったのですが、 他のAIでは自社固有の情報をベースにした時の出力を得る方法が分かりづらかったという課題がありました。

トランスコープはフリーワードという入力欄がありましたので、 弊社の場合、メールマガジン全文をフリーワード欄にコピペした上で、 そこからの改善ポイントをトランスコープで導き出しておりました。

他のAIでは、我々が入力できる枠が1つしか無いUIUX(見た目や操作性、使いやすさなど)が多かったので、 自社固有の情報を入力するためのインプット欄があったという点は、 業務フローを定型化するために非常に良かったです。

また、文字数を指定できる点も良かったです。 メールマガジンのタイトルなどを考える必要がある時に、「30文字の中で、この3要素を入れなきゃいけない」といった場合、 今までは考えるのが非常に大変だったのですが、いれるべき要素を全て含んだ上で、 文字数以内にアウトプットを出してくれるところは、大変使い勝手が良いです。

ーありがとうございます。メルマガの作成を中心にトランスコープを使っていらっしゃるということでしょうか?どのような目標で使っていらっしゃるのでしょうか?

どうしても諸々プロジェクトがある中で、あまりメルマガの制作に工数を割けられない状態でした。 その状況下でトランスコープをうまく活用することによって、 ベンダーに発注して作成いただいた初稿に対して改善していく工数が削減できております。

三菱地所株式会社

導入後の感触

ー実際に導入されてみて、いかがでしたか?

ほぼ毎回同じフレームに流し込んでクリックするだけで済むようになり、大幅な工数の削減につながりました。 具体的には、それまで数時間かかっていたのが、わずか30分でメルマガを制作できるようになったんです。

また、これまではABテストまで手が回らなかったのですが、実施できるようになりました。 具体的には、ベンダーに発注して作成いただいたメルマガの原稿と、 トランスコープを使って改善した原稿とを、ABテストとして配信しております。 1回の配信で学べるデータ量が増えている点も大きなメリットです。

ーABテストの結果はいかがでしたでしょうか?

詳細の数字はお伝えできませんが、トランスコープで作成した原稿の方が売上が良いのは事実です。 なのでトランスコープの利用を継続させていただいております。

ー「こういった要因でトランスコープの原稿の売上の方が良いんだろうな」のような、御社から見た仮説はございますでしょうか?

ベンダーで作成した原稿は、担当の方の今までの経験値で「これが良い」と思って作成された原稿であり、 それはそれで洗練されていて良い原稿なのですが、トランスコープはウェブのクローリングも行い、 そのクローリング結果を利用して原稿を作成してくれます。

膨大なネット上の情報も勉強して、その中から最善な原稿を導き出してくれるため、 トレンドが踏まえられていて、情報の鮮度が違うというところが大きいなと感じました。

ートランスコープの利点の一つですね。ベンダー様に作成いただいたメルマガの文章をトランスコープで改善している以外の利用方法はあるのでしょうか?

他にもメルマガでは、よりCV(コンバージョン)が取れるためのタイトルやボタンテキストも重要なポイントだったりするので、 「コールトゥアクションにふさわしいテキストを教えてください。」という感じのプロンプトで活用したりもしています。

ー従前は、どういったやり方でメルマガを作成されていらっしゃったのでしょうか?

単純にベンダーに頼んで作成していただいた原稿を見て「何が悪いんだっけ?どう改善すれば良いんだっけ?」というのをチームで話しながら作成をしておりました。

ーメルマガの内容をトランスコープで改善していくという使い方かと存じますが、 その作業は今どれくらい時間をかけていらっしゃるのでしょうか?

結構短いですね。最初はトランスコープの最適な使い方にたどり着くまでは、やや模索しましたが、 今では1週間に30分くらいあればできるようになりました。

ー他に何か利点はありましたか?

もう一つ良い点としては、最初2つのパターンしか結果が出てこないモードで作っていたのですけれども、 トランスコープの設定で結果を5パターン出せるようにしました。

なるべく多くのアイディアを一度にもらって、そのままは使えないとしても、 「1パターン目のこの部分のワードと、3パターン目のこの部分の言い回しを組み合わせると良いな」 という感じでアウトプットの良いところどりをしています。

メルマガ以外でいうと、生成AIに企画のアイディアを出してもらったり、企画内容の文章化をお願いしたいのですけれども、 既存の生成AIだとまだ精度が悪く、また、社内で使ってはいけないというレギュレーションもあり困っておりました。

トランスコープは社内で使っても良いという許可が得られましたので、 「この商品企画に対しての説明文を何十文字で作りなさい」といったようなプロンプトで、 企画書の内容を厚くするための補助材料としてもトランスコープを使わせていただいております。

ーありがとうございます。実際使ってみてどうでしたか?やはり手直しも必要だとは思うのですが、業務で使えそうでしたでしょうか?

結局これはメルマガも含めて全てに言える私の所感なのですが、全ての業務がAIに置き換わることは無いなと思いました。

もちろん現状手作業で行っていたことに対して、省力化ができる範囲は大きいですが、ベンダーもいらないかというと、そういうことは絶対ない。 ただしベンダーを利用すると、成果物のチェックというところに新しい人間の作業が入ってきます。

いかにプロンプトを使いこなして質の高いアウトプットを出させるかというスキルと、 AIの出力に対しての評価・是正というところの2点は人間がどうしても必要だと感じました。

ただし、これからもどんどんAIが進化してくれると、たくさんの業務を限られた社内のリソースで回せるなというところは感じました。

ー全てはAIに置き換えられないけれども、やはり短縮にはなるということですね。

企画書でスライドを作成する際に、アイディアや企画の説明文を考える必要があるのですが、自分で全て入力するより、 トランスコープに出力してもらった結果をコピーして貼り付けたら終わりということも多いので、 この作業が省力化されるだけでもすごく助かっています。

三菱地所株式会社

トランスコープに対する
感想・期待

ートランスコープを使われて、システム面やサポート面を含めて他に所感などございましたら、お伺いできますでしょうか。

先ほどお伝えしたように、初見に若干勉強時間が必要というところがあるので、それを説明するような動画があると助かります。 説明資料だと読まないことがあるので、動画で簡単にまとめてくれるとうれしいなというのがまず一つ。

あとはオプションについても、もう少しわかりやすくウェブサイト等に載せてくれると、 「有用なオプションが色々とあるので、トランスコープを選びました。」という理由で社内審査に出せるので助かります。

また最終的に利用するツールの量を増やすより、 トランスコープという1つのツールで様々なオプションを使ったほうが社内での横展開もしやすいので 「オプションがこんなにあるんですよ。」というところを教えていただけるとすごくありがたいと思います。

ーそこは我々の課題だと思いますので、社内で情報共有させていただきます。フィードバックありがとうございます。 初見の勉強時間というのは、使い方について最初に慣れるまでに時間がかかったという意味合いでしょうか?

弊社の場合は、使い方は担当の方のサポートにより理解できていたのですが、 それを自分のプロジェクトに落とし込んだ時にどう使うのかのイメージがやはり難しく、 メールで質問させていただきながら、徐々に落とし込んでいくという感じでした。

ー自社の業務にどう適応させていけばいいかというところですね。 確かにその辺りは動画にできていないので、どう使えばいいのかといった事例を更に発信するようにしていったほうがわかりやすいと感じました。 大変勉強になりました。

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ー今後こういう機能があれば更に良いという機能はございますでしょうか?

画像生成機能のベータ版が出ておりますが、もう少し生成する画像の品質が上がれば良いと考えております。 結局画像生成AIを使いたかったら別のツールを契約しなくてはならず、 社内ではAIの契約の社内審査が大変なので、先ほど申し上げたように様々な機能がワンパッケージになっていると、 「ベータ版のオプションで画像生成もできるんですよ」という説明が社内ででき、 社内審査がスムーズになり、導入や導入以降の横展開が簡便になるので助かります。

ーちなみにトランスコープの画像生成機能はご利用になられましたでしょうか?

そうですね。画像生成機能は使わせていただいたのですが、まだ対顧客に使えるかというとちょっと使えない印象でした。 あくまでアフィリエイトのブログを作るときに使える程度だなという印象を受けております。 精度が上がれば、対顧客にも使えるかなと思います。

※インタビューをうけて、2024年6月に画像生成機能のバージョンアップを行い、精度を上げることに成功いたしました。

ーよくわかりました。ありがとうございます。 我々からお聞きしたかったことは聞けましたので、こちらでインタビューを終了とさせていただけたらと存じます。 お忙しい中お時間をいただきまして誠にありがとうございました。

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