最終更新日:2024/1/6
「コピーのアイデアが浮かばない…」
「時間がかかってしまう…」
マーケター・コピーライターでも時には行き詰まることがあるでしょう。
自分だけで思案していると、視野が狭かったり似たようなアイデアばかりになったりしがちです。
そんな時、便利なのが「ChatGPT」です。
本記事では、ChatGPTを有効活用したいマーケター向けに、コピーライティングで使えるプロンプトを20例をご紹介します。(プロンプトとは、AIに対する指示のことです)
また、SEOに強いAIライティングツール「トランスコープ」もおすすめです。
ぜひ、本記事の内容をコピーライティングにお役立てください。
コピーライティングの役割は、主にユーザー心理を分析し、商品やサービスの結果を伝え、行動を促すことです。
そして、コピーライティングの目的は、情報を一方的に送るだけではなくユーザーニーズと商品の特徴をマッチさせて購入(または申込み、問い合わせなど)へと導くことです。
コピーライティングは、文章の力を最大限に活かしてユーザー心理に訴えかけます。
そのため、効果的な言葉選びやストーリーテリングが重要です。
コピーライティングは、次の3つの要素で構成されています。
ここからは、コピーライティングの3要素について解説します。
1.キャッチコピー(タイトル)
コピーライティングにおいて最も重要な部分が「キャッチコピー」です。
キャッチコピーとは、広告や宣伝文において、商品・サービスの魅力や特徴を短くて印象的に表現した語句を指します。
一般的には短い文やスローガンであり、読者や視聴者の注意を引き、興味を惹きつける役割を持ちます。
たとえば、有名なキャッチコピーは次のとおりです。
キャッチコピーはブランドのイメージを強化し、広告の効果を高める重要な要素として使われます。
また、覚えやすい言葉選びや感情を刺激する表現がキャッチコピーに求められる特徴です。
キャッチコピー(タイトル)で興味を持ったユーザーに、より詳しい情報を提供する部分が「ボディコピー」です。
キャッチコピーがユーザーの注意を引く役割を果たすことに対し、
ボディコピーは具体的な情報や説明を提供・ユーザーの興味を維持・商品やサービスに対する理解を深める役割を担います。
惹きつけるキャッチコピーでユーザーの注意を引いた後、具体的な情報・説明で興味を引き続け、最終的に行動に結びつけることがコピーライティング成功の鍵です。
文章構成の法則「PREP法」「PASONAの法則」などはボディコピーで活用できるので、後ほどプロンプトを使ってご紹介します。
ユーザーに購入を促す部分が「クロージングコピー」です。
ユーザーがキャッチコピー・ボディコピーを読み終える際、与える印象を強化し、行動に結びつける役割を果たします。
クロージングコピーは広告の最後の一文や一節だけであっても、その効果は大きく影響します。
魅力的なクロージングコピーはユーザーに好感を与え、行動へ結びつける力があるため、コピーライティングで重要な要素です。
プロンプトを入力することで、ChatGPTがリサーチ・アイデア出し・分析などをサポートしてくれます。
ゼロからコピーのアイデアを考えるとなると、それなりに時間がかかりますよね。
適切なプロンプトを入力すれば、たった数秒待つだけで回答を生成してくれます。
あとはその中からヒントを得たり、アレンジすれば良いのです。
ChatGPTの始め方は【初心者向けChatGPTの始め方: ログインURLからアプリまで】をご覧ください。
ここからは、目的別でプロンプトをご紹介します。
効果的な広告にするには、ターゲットを明確にすることと、商品のリサーチが重要です。
今回は「ホワイトニングに特化した歯磨き粉の新商品」という設定で広告コピーを生成しました。
そして上手に広告コピーを生成しやすくするコツとしては、ChatGPTへのプロンプトに「あなたはプロのマーケターです」「あなたは優秀なコピーライターです」などの設定を用意しておくと、それに合わせた回答を生成しやすくなります。
あなたはプロのWebマーケターです。「ホワイトニングに特化した歯磨き粉」を欲しがる想定ユーザーをリストアップしてください。
同じ商品でも、ターゲットによって訴え方が変わります。
ChatGPTを使えば、ターゲットが想定でき、それぞれの悩みや目的を把握できます。
あなたはプロのWebマーケターです。「ホワイトニングに特化した歯磨き粉」を購入するペルソナを#出力形式 に従い提案してください。 #出力形式 ・名前 ・性別 ・年齢 ・職業 ・学歴 ・年収 ・最近の悩み ・在住 ・家族構成 ・趣味 ・特技 ・性格 ・休日の過ごし方
具体的な指示を「#出力形式」として入力すれば、実在しそうなペルソナを生成してくれます。
詳細なペルソナができると、広告イメージも浮かびやすくなり、ターゲットに刺さりやすいコピーが作れるでしょう。
あなたはプロのWebマーケターです。自社の新商品「ホワイトニングに特化した歯磨き粉」の広告コピーを作りたいと思っています。関連キーワードをリストアップしてください。
数秒で25個の関連キーワードを教えてくれました。
この中からターゲットにピッタリなものや合っているものをピックアップすれば、次の工程に進みやすくなり、時短になります。
あなたはプロのマーケターです。「ホワイトニングに特化した歯磨き粉」の自社商品は、他社と比べて以下の特徴があります。ユーザー向けにメリットを生成してください。 (特徴を入力する)
他より機能面で優れている点を強調したくなりますが、ユーザーは「どんなメリットが期待できるのか」をイメージできると魅力を感じます。
また、簡潔に伝えることでユーザーにとっても情報を早く把握できます。
あなたはプロのマーケターです。「ホワイトニングに特化した歯磨き粉」の自社商品は、他社と比べて以下の特徴があります。ユーザー向けにベネフィットを生成してください。 (特徴を入力する)
ベネフィットとは、「商品・サービスを使った恩恵」のことです。
メリットと合わせてベネフィットを提示できると、より価値提供できて購入につながります。
ネットや街中にあらゆるキャッチコピーがあふれていますが、あなたも1つ1つをじっくり見ることはないでしょう。
ユーザーがキャッチコピーを見る時間は1秒以下と言われています。
その1秒、一瞬のうちに興味を引く必要があります。
ここからは、キャッチコピー(タイトル)作成を助けるプロンプトをご紹介します。
あなたはプロのコピーライターです。以下の#条件を考慮して、13文字以内のキャッチコピーを10個生成してください。 (#条件を記入する)
詳細な条件を入力すれば、それに合わせたキャッチコピー案を提案してくれます。
そのまま使えないとしても生成された回答をヒントに、より良いキャッチコピーとなるようブラッシュアップしましょう。
あなたはプロのコピーライターです。以下のキャッチコピーのサブタイトルを生成してください。 (キャッチコピーを入力する)
先ほど生成したキャッチコピーのサブタイトルを作ってもらいました。
サブタイトルは、キャッチコピーだけで伝えきれなかった部分を補う役割があります。
より効果的な広告のために、サブタイトルも上手く活用しましょう。
あなたはプロのコピーライターです。以下の#条件を考慮して、SEOを意識した製品ページのタイトルを10個生成してください。 (#条件を入力する)
#条件はキャッチコピーと同条件のプロンプトにしました。
SEOとは、Googleなどの検索エンジンで、商品ページが上位表示されるために必要な対策のことです。
ユーザーが検索した時に上位表示されるほど、見つけてもらいやすくなります。
文章構成の法則は、ユーザーに分かりやすく伝わり、説得力を持った文章を構築するための手法です。
今回ご紹介する法則は次の5つです。
全体の流れはユーザー心理に合わせ、無理なく誘導する構造になっています。
これにより、法則的なアプローチで、より効果が高いボディコピーを制作できます。
ボディコピーの長さやユーザー、商品の特徴に基づいて、適切な手法を選択しましょう。
PREP法は、広告やプレゼンテーション、ビジネス文書など、多岐にわたるシーンで有用な法則とされています。
結論→理由→具体例→再結論を示すことで、簡潔で説得力のある文章構造を構築するテクニックです。
あなたはプロのコピーライターです。広告商品ページの記事タイトル「○○」のボディコピーを作りたいと思っています。以下の#条件を考慮して、PREP法(Point, Reason, Example, Point)で執筆してください。 (#条件を入力)
生成された文章は不自然さを感じるので、伝わりやすい流れに修正しましょう。
日本一のマーケター神田昌典が1999年に提唱した「PASONAの法則」をアップデートしたものが「新PASONAの法則」です。
問題を明確化し、ユーザーに親近感を与えて提案、行動を促す特徴があります。
あなたはプロのコピーライターです。広告商品ページの記事タイトル「○○」のボディコピーを作りたいと思っています。以下の#条件を考慮して、新PASONAの法則(Problem,Affinity,Solution,Offer,Narrowing down,Action)で執筆してください。 (#条件を入力)
条件を基にした項目ごとの文章が生成されています。
ChatGPTでも共感する文章をちゃんと作れているのがすごいですね。
また、不足する部分は加筆修正しましょう。
著名なコピーライターであるマイケル・フォーティンが提唱した「QUESTの法則」は、
ターゲットを絞ってから強く共感してもらい、商品・サービスの紹介をし、購入へ促せる効果的な文章が期待できます。
あなたはプロのコピーライターです。広告商品ページの記事タイトル「○○」のボディコピーを作りたいと思っています。以下の#条件を考慮して、QUESTの法則(Qualify, Understand, Educate, Stimulate, Transition)で執筆してください。 (#条件を入力)
ユーザーから共感を得るための流れが生成されました。
後半はベネフィットを伝える文章になっています。
「PREP法」と似てい
る「CREMAの法則」ですが、「Method」を加え具体性を持たせることで、ユーザーの信頼性をより高めることが期待できます。
あなたはプロのコピーライターです。広告商品ページの記事タイトル「○○」のボディコピーを作りたいと思っています。以下の#条件を考慮して、CREMAの法則(Conclusion,Reason,Evidence,Method,Action)で執筆してください。 (#条件を入力する)
割と自然な流れになっています。
機械的に感じるところは修正して、具体的な手段をユーザーに訴えかける文章にしましょう。
「PREP法」と比べて簡潔な表現となる法則で、読みやすくユーザーの記憶に残りやすい特徴があります。
限られた文字数の中でユーザーに印象付けたいときに有効です。
あなたはプロのコピーライターです。広告商品ページの記事タイトル「○○」のボディコピーを作りたいと思っています。以下の#条件を考慮して、SDS(Summary,Details,Summary)で執筆してください。 (#条件を入力)
他の法則と比べると、短くまとまったボディコピーが生成できました。
ユーザーは文章をじっくり読まず、流し読みすることがほとんどです。
端的に印象付けたい場面で活用しましょう。
クロージングコピーには「最後のひと押し」の役割があります。
「最後のひと押し」のためには、見込みユーザーが「今すぐ行動を起こす理由」の提示が重要です。
「今すぐ行動を起こす理由」を提示するためのポイントは次の4つです。
ChatGPTでどのように生成されるかご紹介します。
あなたはプロのコピーライターです。広告商品ページの記事タイトル「○○」のクロージングコピーを作りたいと思っています。オファーの案内を提案してください。
ユーザーには「損したくない」「失敗したくない」「面倒くさい」という心理があります。
ChatGPTが生成するオファーの案内をベースとして、ユーザーにとって「この条件なら買ってもいい」と思えるようブラッシュアップしましょう。
あなたはプロのコピーライターです。広告商品ページの記事タイトル「○○」のクロージングコピーを作りたいと思っています。価値の比較を提案してください。
クロージングでユーザーが迷う点として「後でもっと良い商品を見つけたら嫌だ」という心理があります。
ChatGPTは、適切なプロンプトの入力で商品の価値を上手くまとめてくれます。
もう一度他社より優れているところを強調することで「この商品は自分にとって価値がある」とユーザーに価値付けできるでしょう。
あなたはプロのコピーライターです。広告商品ページの記事タイトル「○○」のクロージングコピーを作りたいと思っています。ベネフィットの再確認を提案してください。
「買った後はこんな未来が実現できる」とワクワクするイメージをさせるのがベネフィットです。
ChatGPTが生成したベネフィットのクロージングコピーをヒントとして、よりユーザーに刺さる文章へ変えていきましょう。
あなたはプロのコピーライターです。広告商品ページの記事タイトル「○○」のクロージングコピーを作りたいと思っています。追伸を提案してください。
追伸は、これまでのまとめです。
ユーザーの中には、ボディコピーを飛ばして追伸を読む人もいます。
ChatGPTを使えば、コンパクトに要約してくれます。
追伸のところへ、最後に来たユーザーは「購入しよう」となるか、
先に読みに来たユーザーが「詳細を見よう」と判断するか、重要な場面です。
魅力的な文章でコンバージョンを高めましょう。
ChatGPTは、適切なプロンプトを入力すれば市場や商品の分析にも活用可能です。
「〇〇(他社商品・サービス名)」のマーケティング戦略を分析し、自社と差別化する方法を提案してください
特定の商品・サービス名を入力することで、自社と差別化する方法を提案してくれます。
ただし、ChatGPTが保有する情報は2021年9月までです。
それ以降の新商品・サービスの情報は持ち合わせていないので注意しましょう。
あなたはプロのマーケターです。以下の#条件を参考に、想定されるネガティブレビューと対策をリストアップしてください。 (#条件を入力)
ChatGPTを使えば、事前にネガティブなレビューを想定できるんですね。
早めに対策しておくことで、満足度向上や新規ユーザー獲得につなげられるでしょう。
次の各商品説明を分析し、コンバージョンに「効果的か」を判定して、各理由を説明してください。 (説明文を入力)
できあがった商品説明文がコンバージョンに有効かを判定するためのプロンプトです。
理由を分析することで、より有効な説明文を作るヒントとなるでしょう。
ChatGPTを活用するとき気をつけてほしいことがあります。
それは、ChatGPTに頼りすぎないということです。
ChatGPTは言語生成モデルであり、提供されるコピーは機械学習による予測に基づいています。
人間のようにクリエイティビティやブランディングの観点から独自性を持ったコピーを作るには、プロのライターによる判断や編集が重要です。
ChatGPTの提案をベースにして、プロのライターがブラッシュアップや改善を行うことで、効果的なコピーライティングを実現できます。
また、上記以外のプロンプトもまとめた厳選プロンプト集をこちらからダウンロード可能です。ご興味がおありの方は、無料ですのでダウンロードされてみてください。
本記事では、コピーライティングで活かせるプロンプトを20例ご紹介しました。
「コピーのアイデアが浮かばない…」
「時間がかかってしまう…」
このようなお悩みはChatGPTで効率化できます。
しかし、望みどおりの回答を得るためのプロンプトを考えることは、複雑かつ面倒に感じますよね。
そんなマーケターにピッタリのツールが「トランスコープ」です。
「トランスコープ」はコピーライティングを助ける機能が豊富です。
面倒なプロンプト不要でSEOに強い文章を自動生成できます。
しかもトランスコープはOpenAI社の最新API「GPT-4」を利用しており、お客様がご入力されたデータで無断学習することはありません。
一度使ってみたいという方のために、無料体験版もご用意しております。
また、お得にトランスコープを導入したいマーケターの皆様は、【最大50%の補助!IT導入補助金を利用してトランスコープをお得に導入】をご覧ください。
ChatGPTやトランスコープなどのAIツールを活用して、コピーライティングを上手に効率化させましょう。
公式ページ:https://transcope.io/
最終更新日:2024/1/6
シェアモル株式会社 代表取締役
齋藤 康輔
大学在学中に半導体のシミュレーションを専攻する傍ら、人材会社にてインターン。
インターン中に人材会社向け業務システムを開発し、大学卒業後の2007年3月に上記システム「マッチングッド」を販売する会社、マッチングッド株式会社を設立。
12年の経営の後、2019年1月に東証プライム上場企業の株式会社じげんに株式譲渡。
売却資金を元手に、シェアモル株式会社を設立。
AIを利用したM&A・事業承継の仲介サービス「シェアモルM&A」とSEOに強い文章をAIが作成する「トランスコープ」を展開中。
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