最終更新日:2024/1/6

ChatGPTでSEO分析!Advanced Data Analysisの活用法とプロンプトを解説

WEBメディアを効果的に活用するために、SEO分析は必要不可欠です。

しかしSEO分析は、多くの事務的な作業が求められます。

WEBメディア運営の担当者の方は、次のような感想を抱いたことはありませんか?

「アクセス数・エンゲージメント率をまとめるのが大変…」

「リライト対象の記事をどのように判断したらよいかわからない…」

「メディア運営に必要な会議資料を作成する時間がない…」

近ごろはSEOに強いAIライティングツール「トランスコープ」のような、AIを利用した効率化が注目されており、その中でもChatGPTは多くの企業からの関心を集めています。

そんな中、ChatGPTに追加された新機能【Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter)】が注目を集めています。

今までのChatGPTでは難しかったSEOツールのデータ分析やレポートの自動作成などが可能になりました。

今回は、Advanced Data Analysisを用いたSEO分析について解説します。

Advanced Data Analysisとは?

Advanced Data AnalysisとはChatGPTに搭載された新たな機能です。

SNSでは既に様々な用途が投稿されており、ChatGPTの可能性を大きく広げるとして非常に多くの注目を集めています。

このAdvanced Data Analysisは次のような特筆すべき点があります。

  1. プログラムをChatGPT上で実行できる
  2. ChatGPTにファイルを送信できる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

特徴1.プログラムをChatGPT上で実行できる

ChatGPTにプロンプトを入力することで、指示された処理を行うプログラムが生成されることは、以前から話題になっていました。

Advanced Data Analysisはさらに一段階進化し、生成されたプログラムをその場で実行できるようになりました。

これにより、今までのChatGPTには不可能だった次のような処理が可能になります。

  • 複雑な計算の処理
  • 入力データの統計・集計処理
  • グラフの画像表示
  • WordやExcel、PDFなど様々なファイル形式の入出力

特徴2.ChatGPTにファイルを送信できる

プロンプト入力画面で、ファイルを添付できるようになりました。

テキストファイルやCSVファイルのようなテキストデータだけでなく、ExcelやWordど特別な形式のファイルも送信できます。

これにより、次のようなことが可能になりました。

  • Wordファイルに書かれた書類を読み込ませ、要約する
  • 障害が起こったときのログを読み込ませ、エラーの要因を調査する
  • 集計データを読み込ませ、改善案を聞く

Advanced Data Analysisを有効にする方法

Advanced Data Analysisは、ChatGPT Plusという有料プランでしか利用できません。初期状態では無効になっているので、以下の手順で有効に設定しましょう。

  1. 「Settings & Beta」を選択
  2. 「Beta features」を選択
  3. 「Advanced Data Analysis」のONボタンを選択

この機能は試験段階であるため、唐突な仕様変更や公開停止などが起こる可能性があります。注意してください。

文字化けする場合はフォントをアップロードする

Advanced Data Analysisを利用してグラフを出力する際、日本語のデータが文字化けします。その場合、適切なフォントをアップロードすれば問題は解決します。オススメのフォントはNoto Sans JPです。

下記のURLからフォントをダウンロードし、ChatGPTにアップロードしましょう。

https://fonts.google.com/noto/specimen/Noto+Sans+JP

Advanced Data Analysisを利用してGoogleSearchConsoleを分析する

ここでは、Advanced Data Analysisを利用した3つのSEOツールの活用例を紹介します。

まずは、「GoogleSearchConsole」から見ていきましょう。Advanced Data Analysisを利用して分析することで、アクセス数の解析やグラフの生成がとても簡単になります。

GoogleSearchConsoleとは?

GoogleSearchConsoleとは、あなたのウェブサイトがGoogle検索でどのように表示されているかを確認し、改善するための無料ツールです。

WEBメディアの運営に必須とも言える強力なツールなので、まだ利用されたことのない方は、下記の記事を参考に導入を検討してみてはいかがでしょうか。

【Googleサーチコンソール】使い方から応用まで詳しく解説!

下準備1. GoogleSearchConsoleからデータをエクスポートする

分析に取り掛かる前に、Google Search Consoleから欲しいデータをエクスポートしましょう。先月とのデータを比較するために、期間設定の「比較」タブから、「過去28日間と前の期間を比較」を選択するのがポイントです。

そして、Excelファイルをダウンロードします。

下準備2. Excelファイルを整形する

Excelファイルをダウンロードしたら、先頭行のラベルを編集しましょう。先月列と今月列が「過去28日間」と同じ名前になっているため、ChatGPTは見分けることができません。

ここでは仮に「先月_〇〇」、「今月_〇〇」という名前に置き換えます。

下準備3. ファイルをChatGPTにアップロードし、プロンプトを入力する

ファイルをChatGPTにアップロードし、プロンプトを入力しましょう。ChatGPTは何も指示しない場合、先頭のシートしか読み込みしません。「クエリ」シートや、「ページ」シートなど、適宜読み込むシートを指示するようにしましょう。

ここからは、Advanced Data Analysisの利用例を紹介します。

プロンプト例1. 先月のデータと比較して、どのページの検索クエリが増加したのかを調べる

WEBサイトをより良くするための改善が実際に効果を発揮しているのか、あるいは特定の季節に人気のページが注目を集めているのか。これらの疑問に答えるために、先月との比較データは欠かせない情報となります。

プロンプト

「ページ」と「クエリ」シートを読み込み、それぞれの増加した上位10個の項目をテーブルで表示してください。

プロンプト例2. クリック数の比較を棒グラフで表示する

CodeInterpreterは、グラフの出力も可能になっており、分析結果をグラフィカルに表示できます。これを利用して、先月と今月のクリック数をグラフで比較してみましょう。

プロンプト

「ページ」シートから、アクセス数トップ5のページに関して、先月と今月の比較を棒グラフで出力してください。文字化けする場合はフォントを利用してください。

グラフに日本語を使用する際に文字化けが発生するため、フォントファイルも一緒にアップロードしてください。何か表示に問題が見られた場合は、適宜ChatGPTに指示をして修正させましょう。

プロンプト例3. リライト対象の記事を抽出する

プロンプト

「クエリ」シートと「ページ」シートを分析して、リライトするべき記事を5個提案してください。

アクセス数の増減によって、リライトに適している記事を提案してもらうことができます。どの記事がリライト対象として適切かわからず、闇雲にリライトしている方はこの方法をお試しいただくと良いかもしれません。

Advanced Data Analysisを利用してラッコキーワードからアイデアを得る

ラッコキーワードは検索キーワードの解析ツールで、キーワードを元に関連するキーワードを抽出できます。このラッコキーワードの結果をChatGPTで分析することで、より詳細なキーワード分析が可能になります。

下準備1. ラッコキーワードからデータをダウンロードする

まずはラッコキーワードの検索フォームから、分析したいキーワードを検索します。その検索結果をCSV形式でダウンロードします。

下準備2. ChatGPTにデータをアップロードする

ChatGPTにデータをアップロードします。読み込みに失敗する場合は「UTF-16」で読み込むよう指示しましょう。

次に、ラッコキーワードの利用例を紹介します。

プロンプト例1. 類似キーワードを分類する

ラッコキーワードのデータは多くのサジェストキーワードがあり、整理するのに手間どることでしょう。ChatGPTならば、クラスタリングアルゴリズムを利用したプログラムから、キーワードを分類できます。

プロンプト

類似のキーワードをまとめてください。

プロンプト例2. キーワードから記事テーマを提案してもらう

分類したキーワードから、記事テーマを提案してもらうことができます。定番のサジェストキーワードを押さえることはアクセス数を増やすうえで大事な戦略の1つです。このプロンプトを利用する事で、記事テーマの考案を効率化できます。

プロンプト

分類したキーワードから、記事テーマを10個提案してください。

Advanced Data Analysisを利用してGoogleAnalyticsを分析する

GoogleAnalyticsは、ウェブサイトのアクセスを詳細に分析できる無料のツールです。このデータをChatGPTで分析することで、さまざまなアイデアを得ることができるでしょう。

下準備1. GoogleAnalyticsからデータをエクスポートする

GoogleAnalyticsでは、非常に多くのデータを取得できます。その一方で、自分に必要なデータを取得するのは少々骨が折れるでしょう。

ここでは必要なデータを取得する手順の一例を紹介します。

  1. ベースとなるデータの選択:表示回数やエンゲージメントの情報を記事ごとに取得する場合、「ページタイトルとスクリーン名」をベースに設定すると良いでしょう。
  2. 設定のカスタマイズ:必要な情報を絞り込むために、「レポートをカスタマイズ」ボタンから設定を進めます。「指標」やページの表示方法を選択します。
  3. ダウンロード:上記の設定が終わったら、CSV形式でダウンロードします。

下準備2. ChatGPTにデータをアップロードする

ダウンロードが終わったら、ChatGPTにデータをアップロードして解析を依頼しましょう。

GoogleAnalyticsのCSVデータは、先頭にファイルの詳細が書かれています。ChatGPTは先頭に書かれているファイルの詳細を回避して読み込もうとしてくれますが、もしファイルを読み込めない場合はCSVを直接開いてコメントアウトされた行を削除してから再アップロードしてください。

次に、GoogleAnalyticsの利用例を紹介します。

プロンプト例1. リライトに適している記事を教えてもらう

GoogleAnalyticsを使用すると、読者がある記事をどれくらいの時間読んでいるかの平均エンゲージメント時間が分かります。この時間が長ければ長いほど、記事の質が高いとみなされ、検索順位も向上することがあります。

記事の表示回数などの情報と組み合わせることで、改善が必要な記事を見つけ、リライトの提案を受けることも可能です。

プロンプト

これはGoogleAnalyticsのデータです。このデータからリライトすべき記事をテーブル形式で教えてください。

プロンプト例2. 複数のデータを組み合わせて記事テーマを提案してもらう

GoogleAnalyticsでは表示回数やエンゲージメント以外にも、さまざまなデータを取得できます。ここでは、訪れるユーザーが何に興味を持っているのかを理解するため、インタレストカテゴリと呼ばれるデータを活用します。先ほど取得した各記事の表示回数の情報を活用し、訪問者が興味を持ちそうなページの提案を受け取りましょう。

インタレストカテゴリを意識すると、ユーザーの回遊率の向上が期待できます。

プロンプト

これらのファイルはGoogleAnalyticsのものです。1つ目は、記事ごとのアクセスデータ、2つめはインタレストカテゴリのデータです。この2つのデータから、人気が出そうな記事テーマを10個提案してください。

プロンプト例3. ユーザー属性からペルソナを生成する

GoogleAnalyticsは、そのメディアを閲覧したユーザーの性別や年齢・インタレストカテゴリの統計を取得できます。それらの統計を元に、ChatGPTにペルソナを生成してもらいましょう。ペルソナを生成することでよりユーザーを鮮明にイメージし、コンテンツ作成に活かすことができます。

プロンプト

これらのファイルは、GoogleAnalyticsから取得した、年齢、性別、インタレストカテゴリのデータが含まれているファイルです。これらの情報からこのWEBメディアのペルソナを5個提案してください。
ペルソナは以下のフォーマットに基づいてください。

名前:
年齢:
性別:
職業:
年収:
学歴:
趣味:
性格:
サイトの訪問理由:

分析データをAIライティングツールで活用しよう

本記事では、Google Search ConsoleやGoogle Analyticsなどのデータ分析を、ChatGPTのAdvanced Data Analysisを使ってより効率的に行う方法をみなさんにご紹介しました。

また、上記以外のプロンプトもまとめた厳選プロンプト集こちらからダウンロード可能です。ご興味がおありの方は、無料ですのでダウンロードされてみてください。

そして、さらに一歩進めて、ライティング作業もAIの力で効率化を図りたいという方には、トランスコープというSEOに特化したAIライティングツールがおすすめです。このツールを使うと、WEBメディア運営がさらにスムーズになります。

公式HP:https://transcope.io/

トランスコープはSEO特化のAIライティングツール

トランスコープは、SEO対策が必要な方にぴったりのAIツールです。分析データを活用し、専門的な文章を簡単に作成する機能が豊富です。

  • SEOに最適:競合サイトの情報を元にSEOに最適な文章を作り出します。
  • AIの待ち時間ゼロ:「AIにおまかせ」機能を使えば、即座にドキュメントを作成できます。
  • マルチモーダルな入力:URLや画像ファイルなど、さまざまな形式から情報を取り込むことができるため、より柔軟なコンテンツ作成が可能です。

「キーワード・URLからの文章生成」や「見出し構成からの長文AIライティング」など、SEOに強い文章作りをしっかりとサポートします。

記事のリライトをトランスコープで効率化

先に紹介したChatGPTのAdvanced Data AnalysisとSEO分析ツールを使用して記事を特定した後は、トランスコープのリライト機能で記事の作成をAIに任せましょう。

一度書いた文章を書き直す作業は、想像以上に大変です。AIならば自分の発想にない新たな文章を提案できるので、文章のたたき台としてとても便利です。

下記のコラムではAIリライトについて詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

AIが既存のブログ記事をSEOに強い文章でリライト

SEO対策のためのAIリライトで検索順位を圧倒的にアップさせる!効果的な方法と注意点を徹底解説

まとめ

AIを活用したSEO対策は、効率的で正確な分析と、その結果を元にした効果的な記事作成を実現します。今回紹介したChatGPTのAdvanced Data Analysisは、データ分析に威力を発揮します。

さらにトランスコープのようなAIライティングツールを利用することで、記事の作成を大幅に効率化することが可能になります。

SEO対策にお悩みの方は、ぜひこの新たな手法を試してみてください。

最終更新日:2024/1/6

シェアモル株式会社 代表取締役

齋藤 康輔

大学在学中に半導体のシミュレーションを専攻する傍ら、人材会社にてインターン。
インターン中に人材会社向け業務システムを開発し、大学卒業後の2007年3月に上記システム「マッチングッド」を販売する会社、マッチングッド株式会社を設立。
12年の経営の後、2019年1月に東証プライム上場企業の株式会社じげんに株式譲渡。
売却資金を元手に、シェアモル株式会社を設立。
AIを利用したM&A・事業承継の仲介サービス「シェアモルM&A」SEOに強い文章をAIが作成する「トランスコープ」を展開中。

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