【2024年版】Advanced Data Analysisの活用方法10選

SEOに強いAIライティングツール「トランスコープ」にも搭載されているChatGPTには、これまでに多くの機能が追加されてきました。

ChatGPT Plugins、Browse with Bing、Advanced Data Analysis、Custom Instructions…

皆さんは、これらの機能をすべて把握していますか？もしできていないのなら、この中で最も知っておくべき機能を紹介しましょう。

それは【Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter)】です。

Advanced Data Analysisは、ChatGPT上でプログラムを実行する機能です。これによりさまざまなことが実現できるようになりました。本記事は次のような方には特に必見の内容です。ぜひご覧ください！

• ChatGPTを利用してさまざまな仕事を効率化したい
• Advanced Data Analysisの使い方や利用例を知りたい
• 有料のChatGPT Plusを契約しているが有効活用できていない

Advanced Data Analysisとは

Advanced Data Analysisを例えるならば、「プログラムができる事務員」といえるでしょう。

ChatGPTは、人間のように自然に会話する能力を備えています。一方で人間と同じように、次のような処理は苦手でした。

• 正確な計算
• 大量のデータの集計

また、ChatGPTは文字を生成する能力に特化しています。

そのためプログラムを書くことはできても、プログラムの実行はできませんでした。

しかし、Advanced Data Analysisは、計算やプログラムの実行などChatGPTの弱点を克服する機能が搭載されており、次のような処理が可能になりました。

• 指示された計算を行うプログラムを生成し、正確に処理する
• Excelなどのファイルをアップロードし集計を指示すると、集計処理を行うプログラムを作成し結果を教えてくれる
• ChatGPTが生成したファイルをダウンロード可能

Advanced Data Analysisを利用するための準備

Advanced Data Analysisを利用するには、いくつかの用意をしなければなりません。順を追って解説します。

準備1 ChatGPT Plusを契約する

Advanced Data Analysisは、ChatGPT Plusという有料ユーザーでしか利用できません。

ChatGPT PlusはAdvanced Data Analysisだけでなく、最新の言語モデルであるGPT-4やChatGPT Pluginsなど、無料ユーザーが利用できない機能を搭載しています。

ChatGPTをより便利に利用する方は必須なので、契約されていない方はChatGPT Plusを契約しましょう。

準備2 Advanced Data Analysisを有効にする

Advanced Data AnalysisはChatGPT Plusを契約してもそのままでは利用できません。「Settings」→「Data features」→「Advanced Data Analysis」と選択し、機能を有効にしましょう。

またベータ版であるため、バグが発生したり、急に公開を停止してしまう恐れがあるので注意してください。

準備3 Advanced Data Analysisを選択する

ChatGPT Plusを契約すると、初期画面で言語モデルを選択する項目が現れます。

ここで「Advanced Data Analysis」を選択し、ChatGPTに話しかけましょう。

Advanced Data Analysisが有効になると、会話の入力フォームの左側に「＋」ボタンが表示されます。これを選択すると、ChatGPTにファイルをアップロードできます。

Advanced Data Analysisの利用例

用意ができたら、さっそくAdvanced Data Analysisを利用してみましょう。ここでは仕事で活用できる便利な利用方法を10個厳選しました。

1.データ分析

Advanced Data Analysisは、Excelファイルであるxlsxとxls以外にも、CSVやJSON、HDF5など、さまざまなファイル形式のデータの解析が可能です。ここでは実践的な利用方法として、WEBサイトのアクセス解析を例に説明します。

次の画像はアクセス解析ツールのGoogleSearchConsoleから、ページごとのアクセス数に関するデータをダウンロードし、比較した例です。データには先月分と今月分のデータが含まれており、1カ月でどの程度アクセスが増減したかを調べることができます。

このような集計は、Excelではピボットテーブルが必要になります。苦手な方もいらっしゃるのではないのでしょうか。Advanced Data Analysisを利用すれば、複雑な集計処理を自動化できます。

なお、このGoogleSearchConsoleを利用した解析は、以下の記事で詳細に解説しております。ご興味がある方はご覧ください。

ChatGPTでSEO分析！Advanced Data Analysisの活用法とプロンプトを解説

2.グラフ生成

実務ではデータ分析だけでなく、分析結果が他人にわかりやすく伝わるようなドキュメントを作成しなければなりません。例えばグラフを用いて、視覚的に情報を表現することが必要になります。

Advanced Data Analysisは、アップロードしたファイルや分析したデータから、グラフを生成できます。次の画像は、GoogleSearchConsoleによるWEBサイトのアクセス解析データを、グラフとして出力した例になります。

このように正しくグラフを表示するには数ステップの会話が必要になりますが、Excelの操作を苦手としている方にとって便利な手段と言えるでしょう。

3.ソースコードの分析

プログラミングを学習する際に、GitHubなどで公開されているソースコードを参考にする方法があります。Advanced Data Analysisは、そのようなソースコードの分析に役立ちます。

まずは、使用されている技術やディレクトリ構成など、プロジェクトの概要を把握しましょう。GitHubから参考にしたいプロジェクトのZIPファイルをダウンロードし、ChatGPTにアップロードします。そして、どのような構成になっているか質問してみましょう。

ここではPythonというプログラムでメジャーな数学処理ライブラリである、NumPyについて解析を依頼しました。

プロンプト

このファイルはNumPyと呼ばれる数学処理モジュールです。このモジュールはどのような構成になっているか教えてください。

まずAdvanced Data AnalysisはZIPファイルを解凍し、プロジェクトに含まれているディレクトリやファイルの構成について説明を行いました。

さらにソースコードについて詳しく質問してみましょう。ここでは、線形代数に関する機能が実装されている「linalg.py」について解析を依頼しました。

プロンプト

linalg.pyについて、ソースコードの解説をしてください。

ChatGPTは、指定のファイルを読み込み、ソースコードの概要を生成しました。さらに詳しく知りたい場合は、ChatGPTにそれぞれの関数について質問しましょう。どのような実装になっているか、理解できるでしょう。

このようにプログラミング初心者は、Advanced Data Analysisを活用することによってコードリーディングが容易になりました。スキルアップ方法の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

4.計算問題を解く

計算問題は、ChatGPTが苦手とする行為の一つです。そのため、Pluginの一つであるWolframを利用するか、そもそも計算問題の結果を信用してはいけないことが知られています。

しかし、Code Interpreteによって、ChatGPTの計算精度は大きく向上しました。ChatGPTは指示された計算を処理するプログラムを生成し、Advanced Data Analysisの機能によってプログラムを実行します。このプログラムが正しい限り、計算を間違うことはありません。

言い換えるならばAdvanced Data Analysisを利用して計算問題を解く場合、プログラムが正しく実装されているか確認する必要があります。

プロンプト

∫[-1→1](x^2-3)dxの定積分を求めてください。

5.ダミーデータの作成

Excelで集計の方法を学ぶときや、社外に公開する資料が顧客情報を含んでいるときは、ダミーデータを用いると便利です。しかし、自分で数百行のデータを用意するのはとても大変です。ひたすらデータを手打ちする方法は非効率的と言えるでしょう。

このようなダミーデータの作成は、Advanced Data Analysisを利用するとあっという間に完了してしまいます。

ここでは顧客データが含まれているダミーデータをCSV形式で生成するように、ChatGPTへ依頼しました。指示に項目名を加えることで、より具体的なダミーデータを生成できます。指示されたリンクをクリックすると、CSVデータのダウンロードが始まります。

プロンプト

顧客データのサンプルCSVが欲しいです。200行、ランダムで生成してください。
項目は以下の通りです。
ID、名前、年齢、性別、都道府県

6.簡易的な画像編集

Advanced Data Analysisは画像編集が可能です。ただし、画像編集の際には具体的な処理内容を言葉で指示する必要があるため、Photoshopのような高度な加工には向いていません。

画像編集ソフトを利用できない方は、簡易的な加工にAdvanced Data Analysisを使うとよいでしょう。

Advanced Data Analysisは、次のような編集機能があります。

• 画像のサイズ変更、切り抜き、向きの変更、反転
• 文字を追加する
• 画像の輝度やコントラストの調節
• 画像の結合
• 顔検出
• 画像から色のパレットを生成する
• 英数字のOCR
• 画像のEXIFデータを取得し表示する

ここでは下の画像を加工してみましょう。

プロンプト

この画像を次の順番で処理してください。
1.白黒にする
2.「CAT」という文字を追加する
3.円形に切り抜く

次の画像が生成されました。

7.QRコード作成

QRコードは無料のWEBサービスでも生成できます。単純にURLをQRコードにするだけならば、そちらの方が便利でしょう。

Advanced Data Analysisの利点は、画像編集機能と組み合わせられることにあります。

例として、先ほど使用した猫の画像にQRコードを貼り付けた画像を生成しました。

プロンプト

1.次のURLをQRコードにしてください。https://transcope.io/
2.アップロードした画像の右下に合成してください。QRコードのサイズは縦横比を維持して縮小してください。
3.左下に「transcope.io」という文字を白色で追加してください。

8.簡易的な動画編集

Advanced Data Analysisは、次のような簡易的な動画編集を行うことができます。

• 動画をクリップする
• 動画を回転させる
• 動画のファイル形式を変更する
• 動画から音声だけを取りだす

ここでは、よくある例として動画のクリップ（切り抜く）処理を行いました。動画サイズを削減するのに有効な方法の1つです。

プロンプト

アップロードした画像の2秒目から7秒目までをクリップしてください。

クリップされた動画は、リンクを選択するとダウンロードが始まります。

動画編集は一定水準のスペックを持ったPCや、専用ソフトウェアが必要でハードルの高い作業と言えるでしょう。ChatGPTで手軽に動画編集できるのはとてもありがたいですね。

9.ファイル変換

Advanced Data Analysisを利用すれば、様々なファイル変換が簡単に実現できます。専用ツールを用意するのが億劫な方にはとても便利な機能です。

• PDFからテキストのみ出力
• 動画から音声のみ抽出して出力
• 画像・動画のファイル形式を変換
• 文字コードの変換

プロンプト

この動画をavi形式に変換してください。

10.ドキュメントについて質問する

Advanced Data Analysisによって、PDFやWordについて質問したり要約したりできるようになりました。ChatGPT PluginsにAskYourPDFなどのプラグインがありますが、これよりも柔軟な質問が可能です。

次の例は、GPT-4のテクニカルレポートに関するPDFについて質問したものです。

https://cdn.openai.com/papers/gpt-4.pdf

プロンプト

このPDFから、GPT-4とGPT-3.5の違いを教えてください。

ChatGPTはこのように、質問からキーワードを検索・抽出・要約してユーザーに回答します。

Advanced Data Analysisの注意点

Advanced Data Analysisは大変便利ですが、注意点が2つあります。

• ファイルのアップロードに制限がある
• 結果が正しいか確認する

ファイルのアップロードに制限がある

アップロードするファイルに関して、以下のような制限があります。

• アップロードできるファイルサイズの上限は500MB
• 1セッションのファイルサイズ上限は3GBまで。

普段使いする分には十分な容量ですが、注意しましょう。

結果が正しいか確認する

「Advanced Data Analysisはプログラムを実行するので、その結果は必ず正しい」と考える方もいるかもしれません。しかし、プログラム自体が間違っていることも考えられます。

ChatGPTを利用する際に結果の確認が推奨されていますが、Advanced Data Analysis)においてもその考えは変わりません。

可能ならば「Show work」を選択し、プログラムの内容を確認することが理想的です。

プログラムが理解できない方は、計算結果をそのまま信じるのではなく検算を行うことをおすすめします。

Advanced Data Analysisは様々な分野で作業の効率化を行える便利機能

Advanced Data AnalysisはChatGPTの可能性を大きく広げます。このようなAIの可能性を広げ、効率化できるツールはAdvanced Data Analysis以外にも多く開発されており、今後も要チェックと言えるでしょう。

もしChatGPTよりも文章執筆を効率化したい方は、SEOに強いAIライティングツール「トランスコープ」がおススメです。

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トランスコープのAIは、ChatGPTで利用されている最新の言語モデル【GPT-4】を採用しています。そのため、ChatGPTのような自然な日本語の生成が可能です。

またトランスコープはSEOツールとしての機能が豊富で、SEO分析を行いながら記事を作成できます。

無料で多くの機能を利用できますので、興味がある方は公式ホームページからぜひお試しください。

公式HP:https://transcope.io/

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Advanced Data Analysisを有効活用し、業務の効率化を図りましょう。