最終更新日:2024/1/6
メールマーケティングとは、メールを用いて顧客とコミュニケーションをとり、最終的にコンバージョンへと導くデジタルマーケティング手法です。
導入のハードルが低く、コストが安く、効果測定がしやすいことがメリットですが、人的リソースが必要なデメリットもあります。
そこで役立つのがSEOに強いAIライティングツール「トランスコープ」や「ChatGPT」を始めとしたAIサービスです。「ChatGPT」を活用することで、メールマーケティングをより効率的に推進することができます。
本記事ではメールマーケティングにChatGPTを活用するメリットや、「ChatGPT」の具体的な活用法を目的別にご紹介します。
ChatGPTは、自然言語処理技術を用いた人工知能による会話型のAIサービスです。アメリカのOpenAI社によって開発されており、GPT(Generative Pre-trained Transformer)というモデルをベースに構築されています。
GPTは、2018年に初めて登場し、その後GPT-2(2019年)、GPT-3(2020年)と改良が重ねられ、2022年3月に最新バージョンのGPT-4がリリースされました。
このChatGPTは、インターネット上で様々なテキストデータを学習し、人間と同じように文章を理解し、コンテンツを生成することができます。ニューラルネットワークと呼ばれる技術を用いており、私たちユーザーが与える指示や質問に対して、その指示や質問に沿った回答が可能です。
現在、ChatGPTは、GPT-3.5(無料版)とGPT-4が利用できます。より精度や機能性が高いGPT-4は有料で利用することができます。
ChatGPTについて更に詳しく知りたい方は、こちら。
AI技術の進化により、現在ではビジネス用のAIサービスも多く登場しています。
弊社が運用するSEOに強いAIライティングツール「トランスコープ」もその1つです。
トランスコープとは:https://transcope.io/
多くの企業が、顧客との繋がりを大切にしながら、ビジネスの成長を目指しています。
メールマーケティングは、その手段の1つです。冒頭で記載した通り、導入ハードルが低く、効果測定も実施しやすいのが特徴です。とはいえ、コンテンツアイデアを考えたり、文章を書いたり、分析をしたりと、人的リリースが多くかかってしまう問題もあります。
そこで、ChatGPTが重要な役割を果たします。
日々の業務の中で、メールマーケティングに大きなリリースをかけるほど、優先度を高くできません。しかし、ChatGPTを活用すれば、時間の節約が可能となり、より効率的かつ、効果的なメールマーケティングを推進することができます。
まとめると、「ChatGPT」はメールマーケティングにおいて、下記のようなメリットを与えてくれます。これらを改善したい担当者の方は、以降の具体的なChatGPTの活用術を参考にしてみてください。
某メディアにて、マーケターがメールマーケティングにおけるコンテンツ制作へChatGPTを活用した50,000件を超えるメールのパフォーマンスを分析したところ、ChatGPTを活用したことで数値的によい結果を得られたと発表しています。
参考:https://designmodo.com/chatgpt-email-marketing-prompts/
ChatGPTによって生成された件名の平均開封率:27.8%
通常生成された件名の平均開封率:21.33%
ChatGPTを活用して生成した件名が読者の注意を引き、メールを開封される可能性が高いことを示しています。
ChatGPTを活用して生成した本文の電子メールの平均クリックスルー率:4.5%
通常生成された本文の平均クリックスルー率:2.62%
ChatGPTによって生成されたコンテンツがより読者にとって魅力的であり、クリックする動機を与える訴求が効果的であったことを示しています。
ChatGPTによってコンテンツが作成されたメールの平均購読解除率:0.20%
通常生成されたメールの平均購買解除率:0.51%
これは、ChatGPT で生成されたメールのコンテンツが、魅力的でユーザーごとにカスタマイズされているためと考えられます。
ChatGPTを活用して生成したコンテンツのコンバージョン率:3.2%
通常生成されたコンテンツのコンバージョン率:1.95%
ChatGPTを活用したコンテンツがコンバージョンの促進においてより効果的であることが証明されています。
上記の通り、メールマーケティングに「ChatGPT」を活用することで、メールマーケティングの担当者は、より大きな恩恵を受ける可能性が高いことがわかっています。
ChatGPTは、メールマーケティングの推進をサポートしてくれる強い味方となります。
とはいえ、1点気を付けるべきポイントとして、ChatGPTへ与える質問・指示(プロンプト)の質です。
あなたが、上司に対して「どうしたらメルマガの開封率が上がりますか?」と質問をしても、”ターゲット層”や”目的”、”その他情報”がないと、上司もあなたに対して的確なアドバイスを送ることは難しいでしょう。
ChatGPTも同様です。漠然としたプロンプトを与えると、漠然とした答えしか返ってきません。より良い回答を得るためには、質の高いプロンプトを与える必要があります。
下記では、今日から活用できるプロンプトの例を目的別でご紹介します。
メールマーケティングが戦略立案をしたり、コンテンツアイデアを考える段階の壁打ち相手にChatGPTを活用できます。
例えば、下記のようなプロンプトでメルマガのテーマアイデアをChatGPTに提案してもらうことが可能です。
自社用にアレンジして試してみてください。
あなたはプロのマーケターです。下記を踏まえて、メルマガのテーマを考えてください。 """ ・メルマガの目的 資料請求をしてもらいたい ・メルマガのターゲット 自社でのコンテンツマーケティング施策のリソース不足に悩む担当者 ・回答例 表形式で回答する |メルマガのテーマ|読者の心理|資料請求を促す訴求アイデア| """
また、ChatGPTにアイデアを更に提案してもらうたい場合は、「もっと他にアイデアを提案してください。」などと追加でプロンプトを与えると、追加でアイデアを提案してくれます。
ユーザーがメールの受信箱で最初に目を止めるのは、メールボックスの件名です。つまり、件名は、開封するかどうかを左右する大切な判断材料となります。
もちろん、ChatGPTに開封率をあげるための件名のヒントを提案してもらうことも可能です。
あなたはプロのマーケターです。 メルマガを作成するにあたり、読者の名前や共重地域でカスタマイズした件名のアイデアを教えてください。
あなたはプロのマーケターです。 メルマガを作成するにあたり、切迫感を与える件名のアイデアを教えてください。
あなたはプロのマーケターです。 メルマガを作成するにあたり、ソーシャルプルーフを活用した件名のアイデアを教えてください。
メルマガの本文は、読者の関心やニーズに合わせた内容を提供し、読者との関係を築く重要な要素です。魅力的な情報と訴求力のある文章を通じて、読者の興味を引き、行動につなげることを目指します。
ChatGPTを活用することで、より効果的な本文作成のヒントを得ることができます。
あなたはプロのマーケターです。 メルマガを作成するにあたって、メールの内容を読者ごとにカスタマイズするにはどうしたらいいですか?
あなたはプロのマーケターです。 メルマガを作成するにあたり、メール本文で含ませるべき販売訴求点には何がありますか?
あなたはプロのマーケターです。 下記を踏まえてメルマガ本文を作成してください。 """ #メルマガの目的 ツールの紹介をして、資料請求をしてもらいたい #メルマガのターゲット 自社でのコンテンツマーケティング施策のリソース不足に悩む担当者 #メルマガのテーマ コンテンツマーケティングの効果的な戦略と実践方法 #ホワイトペーパーの内容 コンテンツマーケティングの基礎知識から、リソース不足の解決方法を解説。 #メール本文内容に関する注意点 ・冒頭に読者に寄り添うリード文を挿入。 ・コンテンツマーケティングを支援する自社ツールのセールスポイント3つを簡潔に説明。 ・資料請求用の【CTA】を挿入。 #出力形式について ・親しみやすく、落ち着いた雰囲気 ・300文字程度で作成 """
以下のテキストを、もっと分かりやすい文章になるよう添削してください。 #テキスト """ 添削したい本文を入力(今回は先ほどの本文を使用) """ #やること ・文章を修正加筆し、推敲を行う。 ・初心者でも分かりやすい内容にする。
A/Bテストは、データに基づいた効果的なメルマガ改善の手段の1つです。
顧客のニーズに合った最適なメッセージやデザインを見つけ出し、メルマガの効果を向上させる重要な手段になります。
A/Bテストを効率よく実施するために、ChatGPTを活用してみましょう。
あなたをプロのマーケターと仮定します。 A/B テストを使用してメルマガのキャンペーンのコンバージョン率を向上させるためにはどうしたらいいですか?
あなたをプロのマーケターと仮定します。 A/B テストを使用してメールを送信する最適な時間や頻度を確認する方法を教えてください。
あなたをプロのマーケターと仮定します。 A/Bテストの結果を今後のメールマーケティングを改善するためにどのように活用すべきか教えてください。
メールマーケティングにおいて、配信するメールには必ず目的があり、CTAで、ユーザーに対して目的を達成するための行動を促す必要があります。
CTAは、受信者にどのような行動をしてほしいか示したり、クリックしたくなる目を惹くような訴求にしたりなどを意識することが重要です。
以下のアイデアを参考にして、効果的なCTAの作成にChatGPTを活用してみましょう。
あなたをプロのマーケターと仮定します。 メールマーケティングで使えるパーソナライズされたCTAのフレーズ例を教えてください。
あなたをプロのマーケターと仮定します。 メールマーケティングにおいて、CTAを配置するのに効果的な箇所はどこですか
ターゲットのパーソナライズや、メッセージと受信者の適合性の向上など、特定の基準に基づいてDMをセグメント化することで、適切な人々に向けて適切なメールを送ることができます。具体的なセグメント方法がわからない場合は、ChatGPTを活用しましょう。
あなたをプロのマーケターと仮定します。 メールマーケティングにおいて、配信リストのセグメント条件として効果的な心理学的基準を教えてください。
あなたをプロのマーケターと仮定します。 メールマーケティングにおいて、DMをすぐに増やす最善の方法を教えてください。
あなたをプロのマーケターと仮定します。 メールマーケティングにおいて、DMから購読解除する人の数を減らすにはどうするべきか教えてください。
メールマーケティングにおいて、ステップメールを組むことはとても重要です。
ステップメールとは、一連の関連するメールを特定のタイミングや順序で自動的に送信するマーケティング手法です。読者との関係構築や、コンバージョン意欲の喚起などのメリットがあります。
ChatGPTを活用することで、効果的なステップメールのアイデアも提案してくれます。
下記プロンプトを参考にしてみてください。
あなたをプロのマーケターと仮定します。 メールマーケティングにおいて、メルマガの読者にChatGPTについて教育し、アカウントのサインアップをするよう促す5つのステップメールの構造を作成してください。
メールマーケティングにおいて、メール自体のビジュアルやUIの最適化はとても重要です。
目を引くデザインや情報の視認性を向上させることで、より読者へ効果的に自社コンテンツを訴求しましょう。
ChatGPTを活用することで、最適化までの最短ルートを提案してもらうことが可能です。
下記プロンプトを参考にしてみてください。
あなたをプロのマーケターと仮定します。 メールマーケティングにおいて、画像やグラフィックを効果的に使用するにはどうすればよいですか?
あなたをプロのマーケターと仮定します。 メールマーケティングにおいて、モバイルデバイス向けにメールを最適化するにはどうすればよいですか?
ChatGPTなら、メールを送る際のアイキャッチ案も提案してくれます。
アイキャッチを作成することで、読者の注意を引いたり、ブランドイメージを形成できたり、コンテンツの要約を画像内に含めたり、CTAを強化させたりするなど、多くの恩恵を得られます。
あなたをプロのマーケターと仮定します。下記を踏まえてメルマガのアイキャッチに掲載する図形・画像のアイデアを教えてください。 """ ・メルマガの目的 資料請求を促したい ・メルマガのターゲット コンテンツマーケティングにAIやChatGPTの活用が有効であることは理解しているが、具体的な活用法が分からないマーケティング担当者 ・メルマガのテーマ ChatGPTの基礎知識とコンテンツマーケティングへの活用術 """
Midjourneyという画像生成AIサービスを使用すると、自社でアイキャッチ作成が可能です。社内に画像制作担当がいなくとも、外部へ依頼する必要がなくなるため、コストを抑えられます。
Midjourneyは、ChatGPTと同様に、与えたプロンプトの内容を元に画像を生成するサービスです。
しかし、自身のイメージする画像をAIに生成してもらうためには、そのイメージを適切に言語化する必要があります。例えば、描画方法や画像の形状、色の明るさやテーマ、画像内に含む要素や物体など、より詳細な情報をプロンプトとして与えることで、理想の画像に近づけることが可能です。
理想の画像作成のためのプロンプトを作成する段階で、ChatGPTの活用をおすすめします。
Midjourney:https://www.midjourney.com/app/
Midjourneyの使い方:https://ascii.jp/elem/000/004/134/4134303/
下記、プロンプトの例です。Midjourneyは、英語でプロンプトを与える必要があるため、英文に訳すことが必須です。
あなたはメールマーケティング担当者です。 メルマガのアイキャッチ画像をMidjourneyを使用して生成したいです。下記条件を踏まえて、プロンプトを英語で作成してください。 "" #ターゲット マーケティング担当者向け #メルマガの内容 メルマガの内容はSEO対策の基礎知識ややAIの活用について #画像のイメージ 親しみやすく、信頼感のあるイメージ ””
下記が生成されたプロンプトです。
こちらをMidjournyのプロンプトへ与えることで画像を生成できます。
生成された画像がこちらです。
以上が、画像生成AIサービスを活用した画像生成の方法です。他にも多くの画像AIサービスが登場しています。基本的に生成方法はどのサービスも変わりませんので、ぜひ今回のやり方を参考にしてみてください。
メールマーケティングにおいて、コンプライアンスを遵守することも忘れずに対策しましょう。
対策することで、法的なトラブルや訴訟リスクを軽減することができます。顧客や受取人に対して信頼性と信用性を示すことに繋げましょう。
また、スパムフィルターへの引っかかりを減らします。受信者のメールボックスで正当なメールとして認識されるため、メールの送信効果が向上します。
コンプライアンスの遵守への対策もChatGPTを活用してみましょう。
メールマーケティングにおいて、自社が送るメールがデータプライバシー法に準拠していることを確認するにはどうすればよいですか?
ChatGPTはAIを活用したコンテンツ生成サービスであり、メールマーケティングにも有効なツールとして利用することができます。しかし、効率的かつ適切な運用のためには、以下の注意点も把握することが大切です。
AI生成の文章を使う際には、自社のオリジナリティを生み出すことが重要です。そのためにも、以下のポイントに注意してください。
AIを利用する際に注意すべき点として、情報の扱い方が挙げられます。以下の対策を講じて、個人情報や自社機密情報の漏洩を防ぐことが重要です。
ChatGPTは有益なツールであるものの、全ての業務を任せるわけにはいきません。以下の点に留意した運用を心掛けましょう。
ChatGPTの著作権問題について更に知りたい方はこちら
https://transcope.io/column/chatgpt-copyright
また、上記以外のプロンプトもまとめた厳選プロンプト集をこちらからダウンロード可能です。ご興味がおありの方は、無料ですのでダウンロードされてみてください。
メールマーケティングは、メールを用いて顧客とコミュニケーションを取り、コンバージョンへ導くための有効な手段です。
そして、ChatGPTを活用することで、より効率的に人的リリースを割きながら実施することが可能になります。まずは、今回ご紹介したプロンプト例を試しに使用してみることから始めましょう。
とはいえ、先述した通り、ChatGPTへすべてを丸投げすることは、まだ現実的ではありません。担当者にとってのアシスタント的な役割として上手く活用しましょう。
弊社で運営する「トランスコープ」を使用すると、自社の訴求したい内容に沿って文章の生成を行ってくれます。メールマーケティングにおける文章はもちろん、SEO記事などのコンテンツマーケティングにも活用できます。GPT-4ベースのツールであることに加えて、無料から始められるので、ぜひ1度お試しください。
最終更新日:2024/1/6
シェアモル株式会社 代表取締役
齋藤 康輔
大学在学中に半導体のシミュレーションを専攻する傍ら、人材会社にてインターン。
インターン中に人材会社向け業務システムを開発し、大学卒業後の2007年3月に上記システム「マッチングッド」を販売する会社、マッチングッド株式会社を設立。
12年の経営の後、2019年1月に東証プライム上場企業の株式会社じげんに株式譲渡。
売却資金を元手に、シェアモル株式会社を設立。
AIを利用したM&A・事業承継の仲介サービス「シェアモルM&A」とSEOに強い文章をAIが作成する「トランスコープ」を展開中。
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