最終更新日:2024/1/6
ChatGPT(チャットジーピーティー)は、 OpenAIの会社が運営するAIチャットボットです。
ChatGPTは、ユーザーの要求に応じた自然な文章を生成するだけでなく、複雑な問いかけにも素早く対応できるAI技術です。
たとえばSEOに強いAIライティングツール「トランスコープ」は、キーワードやテキストを入力するだけで、SEOに強い文章作成が可能な、ChatGPTのAPIを利用したAIツールとして有名です。
ChatGPTの用途は多岐にわたりますが、特に下記の4つが注目されています。
ChatGPTのAI技術の進歩は驚異的で、Microsoftの共同創業者であるビル・ゲイツ氏も、「ChatGPTは現在の最重要な革新である」と評しており、ChatGPTへの期待感がうかがえます。
実際に、MicrosoftはOpenAIとの長期的な提携を発表しています。Microsoftとの提携により、MicrosoftはOpenAIに数十億ドル規模の投資を行いました。今後、ChatGPTはAI技術の発展をより一層加速させていくでしょう。
話題のChatGPTの概要については、ChatGPT・OpenAI・GPT-4とは?という記事で詳しく解説しておりますので、そちらの記事もぜひご覧ください。
本記事では、ChatGPTのログイン方法や費用、ChatGPTの利便性を高めるおすすめアプリなど詳しく解説します。
まずChatGPTのURLにアクセスしましょう。
以下の画像の左下の「Try ChatGPT」をクリックし、ログインします。
ログインはGmailのアカウントで可能です。
そのあとは、画面下部のテキストボックスに質問を問いかけるだけで、文章を自動生成してくれます。
以下の画像は、プロンプトとして、
より良い文章を書くにはどうしたら良いでしょうか?
と質問した場合の結果になります。
「CahtGPT」は無料で利用可能です。
しかし、利用するバージョンによって費用が異なります。無料で使えるバージョンはGPT-3.5ですが、有料の最新版であるGPT-4に比べると精度が劣るというデータが出ています。
特に、無料のGPT-3.5を使用する場合には2021年9月までの情報をもとに回答が生成されるため、最新データを反映した出力ができない点に注意してください。
GPT-4を利用するには有料になります。
月額20ドル(2023年8月の為替で約2,700円)のサブスクリプションプラン「ChatGPT Plus」が用意されており、ChatGPT Plusを利用することでGPT-4が使えるようになります。
ChatGPTは、日本語に対応しています。
利用時に言語設定を変更する必要がありません。質問を入力する欄(プロンプト欄)に日本語でテキストを入力し、出力すれば日本語で答えが返ってくるため、誰でも簡単に利用が可能です。
ただし、ChatGPTのサイト自体は英語表記以外に変更ができません。
とはいえ、サイト自体はとてもシンプルな構造になっているため、特別英語の知識が無くても利用は可能です。今後、サイト自体の言語が日本語対応されるかについては未定です(2023年7月現在)。
次に、ChatGPT利用時の言語におけるポイントをまとめました。
ChatGPTはプロンプト(質問)で使用した言語で返答されます。つまり、日本語でプロンプトを入力すれば日本語で回答があり、英語でプロンプトを入力すれば英語で返ってくるように、ChatGPT自身がチャット上で最適である言語に切り替えて対応します。
また、ChatGPTは翻訳も可能なため、プロンプト内に英語に翻訳して」や「英語で出力して」などを本文と一緒に入力すると、英語で返答されます。
例えば、
ChatGPTの名前の由来を教えてください。英語で出力をしてください。
と指示すると、下記のように日本語の質問で英語の出力がされます。
ChatGPTは、英語を中心としたモデルが主流であるため、日本語においては不自然な文章が生成される場合があります。
原因として2つの理由が挙げられます。
英語は全世界で広く通用する言語であり、さまざまな分野やジャンルから得られる文章データが豊富です。一方で、日本語は使用範囲が狭く、特に技術的文書や専門用語を含むデータがChatGPTには十分ではありません。そのため、プロンプトの内容によっては日本語の出力精度が悪くなる場合があります。
日本語は英語と比較すると複雑な構造を持つ言語であり、助詞や敬語、文末表現などの細かなニュアンスや文法規則を適切に捉えることが難しいとされています。さらに、日本は言葉だけでは伝わらない暗黙の意味や前提が多いため、ChatGPTの精度が英語よりも日本語のほうが低くなってしまう要因になっています。
そのほかにも、ご自身の利用するブラウザの翻訳機能で、ChatGPTのサイトを日本語に切り替えて使用すると、出力エラーを起こす原因となります。
ChatGPTを使用する際は、ブラウザの翻訳切り替えをオフにしましょう。
ChatGPTは、2023年5月からスマートフォン用のアプリが登場しました。
PCからのみの利用に限られていたChatGPTが、手持ちのスマートフォンから利用できるようになるため、より多くの人が手軽にChatGPTを利用できるようになりました。
ChatGPTアプリは、現在iOSのみでリリースされており、Androidでは未だリリースされておりません(2023年7月現在)。
そのため、iOSやAndroidのアプリストアでは類似したアプリが多くリリースされています。もし、Androidの携帯にダウンロードする際は、アプリ名が「ChatGPT」で、提供元が「OpenAI(ChatGPTの運営会社)」であることを確認しましょう。
また、ChatGPTアプリは、アプリから新規でアカウントを作成し利用することができますが、Web版のアカウント情報でログインすることも可能です。
Web版同様に有料プランも利用でき、課金をすることで出力の精度が向上するGPT-4バージョンを使用できます。
ChatGPTアプリは、スマートフォンの特徴を活用し、「Whisper」という音声認識システムを利用した高品質な音声入力機能が備わっています。
入力欄右側にある、下記画像の青い枠で囲まれた音声入力のボタンを押すと音声入力が開始されます。会話内容がテキスト形式で示されるため、送信するだけで簡単に利用できます。
ChatGPTには会話のように気軽に質問し、回答を得られるチャット機能以外にも便利な機能が頻繁に追加されています。
その中でもぜひChatGPTに活用してほしい機能は次の3つです。
それぞれの機能について詳しく解説します。
ChatGPTプラグインは、ChatGPTの機能をさらに充実させるためのツールです。ChatGPTプラグインを利用することで、最新情報の取得や計算、サードパーティのサービスの利用が可能になります。
ChatGPTプラグインは2023年の3月に初登場し、現在では約600のプラグインが利用できるようになっています。しかし残念ながら、約600もあるプラグインはChatGPT Plus(有料版)のユーザーだけが利用できます。
ChatGPTプラグインを使うにはまず、設定画面からプラグイン機能をオンにした後、プラグインストアから選んだプラグインをインストールします。そして、チャット画面でプラグインを選択してプロンプトを指示すると、プラグインが回答を生成します。
プラグインの種類は多様で、プラグインの種類の種類によってさまざまな利用方法があります。
例えば下記のプラグインがあげられます。
ChatGPTの開発元であるOpenAIは、ChatGPTを含むAIサービスの機能を外部から利用可能にするAPIを提供しています。
APIとは「アプリケーション・プログラミング・インターフェイス」の略で、異なるソフトウェア同士が連携するための方法のことを指します。
ChatGPTのAPIを使うことで、自社のインターネット上のサービスやアプリケーションに、ChatGPTなどの機能を搭載させることができます。例えば、文書を書くサポートをしてくれたり、画像を解析してくれたりと、さまざまな活用方法があります。
弊社が運営するAIライティングツール「トランスコープ」も、ChatGPTのAPIを利用したサービスです。テキスト自動生成技術を活用し、SEOに強いコンテンツ生成のサポートを行っています。
ChatGPTのAPIを使う際は、まず公式サイトからアカウントを作成し、APIキーを取得します。次に、プログラミング言語で書かれたコードを利用して、人工知能とやり取りを行います。プログラミング初心者でも安心して活用できるよう、サンプルコードやチュートリアルが提供されています。
またトランスコープでは無料で一部の機能を利用できます。
使い方の詳細についてはこちらの記事をぜひご覧ください。
タイトル・見出しを選択するだけでSEO記事・ブログを自動でAIライティング
その他、APIを活用したサービスの1つに「GPT for Sheets™ and Docs」があります。
GPT for Sheets™ and Docsとは、Googleが提供する「スプレッドシート」の拡張機能の1つです。GPT for Sheets™ and Docsを導入すれば、スプレッドシート上でChatGPTの技術を使うことができます。
GoogleスプレッドシートとChatGPTを連携させることにより、次のようなメリットがあります。
・作業効率の向上
ウェブブラウザを介さずに、スプレッドシート上で直接質問を問いかけて回答を得られるため、作業の効率がアップ
・ChatGPTの回答データをシートで管理
ChatGPTの回答をセルに表示させられるため、データや計算式と組み合わせて分析や整理が可能
・初心者でも関数やデータの扱いなどが容易
数式処理の説明をChatGPTに依頼したり、目的に合わせた数式を提案してもらえるため、スプレッドシートの知識や技術が不足していてもサポートが可能
・アイデアのブレスト
コンテンツ生成やキャッチフレーズ制作などの創造的なタスクをChatGPTが生成するため、意外なインスピレーションが湧く
さらに、組織内での資料共有やレポート作成の際にも、ChatGPTがテキスト修正や文章校正を手伝ってくれるため、品質の向上が期待できます。
しかし、ChatGPTをスプレッドシートに導入することで次のようなデメリットが生じる場合もあります。
最後に、GoogleスプレッドシートにChatGPTを実装する手順は次の通りです。
1.OpenAIのアカウントを作成してAPIキーを取得する。
APIキーはOpenAIのアカウント管理画面から取得できます。
2.Googleスプレッドシートに「GPT for Sheets and Docs」をインストールし導入する。
3.「GPT for Sheets and Docs」へAPIキーを設定し、スプレッドシート上で「GPT」という関数を用いて質問をし回答を得られます。
スプレッドシートにGPT for Sheets and Docsを活用することで、Googleスプレッドシートを使った作業が大幅に効率化され、よりクリエイティブなタスクに時間を割くことができます。
ChatGPTは、汎用人工知能とされる「AGI」の先駆け的存在と位置づけられています。
AIは大きく分けて、「特化型AI」と「汎用型AI」に区別されています。特化型AIとは、個別の分野・領域に特化したAIです。例えば、気象データを分析して天気を予測するシステムや、自動運転システムなどに使用されており、現在実用化されているAIは、すべて特化型AIの枠組みに含まれています。
一方で、汎用型AIは「AGI(Artificial General Intelligence)」を指し、「人間と同様の感性や思考回路をもつ」人工知能です。SF映画に登場するロボットなどをイメージするといいかもしれません。特化型AIとは異なり、あらゆる分野において一定水準以上の成果を出すことができるため、AGIが人間の代わりに活躍することが期待されています。
ChatGPTの性能は、テキストベースではAGIの先駆けと位置づけてもおかしくないでしょう。ChatGPTの提供元であるOpenAI社は、AGIの開発を目的としているため、ChatGPTで得た知見を基に、よりクオリティの高いAGIの開発を目指しています。特に最近では、AIアラインメント、つまり人間の価値観にそった行動をAIがとるための開発に注力しています。
第一に取り組むべきこととして、まず社内の業務の一部をChatGPTに置き換え、コストカットを行いましょう。
またITサービスを提供している方は、ChatGPTのAPIを利用して、自社サービスに付加価値をもたせられないかを考えるのもよいでしょう。
さらに、先述したとおり、GPT-4で利用できる新機能の1つに「ChatGPT Plugins」が発表されました。ChatGPT Pluginsを活用することで、ChatGPTに好きなプラグインを追加して、機能を拡張することが可能になります。
たとえば食べログのプラグインでは、「ビジネスの会食で使える六本木の中華料理店は?」のような質問にも回答してくれます。「最新の情報に弱い」とされていたChatGPTの弱点をカバーできる機能です。どのようなプラグインを作れば、よりビジネスが広がるかを考えることでビジネスの可能性が広がります。
最後に、2023年7月現在では、有料版の「ChatGPT Plus」ユーザーのみ、ベータ版が利用可能な「Code Interpreter」というOpenAI社の独自プラグインも注目を浴びています。ChatGPT Plusの機能を導入すれば、ユーザーの情報を入力するだけでAIが自動解析してくれます。ChatGPT Plusも貴社のビジネスを改善するためのヒントを得るために役立つでしょう。
Code Interpreterの詳しい活用法についてはCode Interpreterの活用法とプロンプトを解説のコラムで徹底解説しております。
ChatGPTはWebアプリケーションとAPI経由で利用できますが、情報の扱い方には注意が必要です。
ChatGPTで生成されたコンテンツは、商用利用が可能です。しかし、プロンプトで利用するデータが著作権に違反していたり、生成されたコンテンツが正確ではなかったりする恐れがあります。
ChatGPTの利用にあたり、押さえておくべき情報の扱い方や商用利用については、別記事で詳しく紹介しています。
特に自社のビジネスに活用する担当者の方は、安全に安心してChatGPTを利用するために、確実に把握しておきましょう。
ChatGPTへの理解は深まりましたでしょうか。
ChatGPTは、一定のリスクはありますが、我々の生活を大きく変える可能性のある非常に高機能なサービスといえます。
上手く活用すれば、皆様のビジネスがより発展することでしょう。
トランスコープは、GPT-3.5ではなく、より高性能なGPT-4をベースにしたAIライティングツールです。ChatGPTでSEOに強い文章を出力するためには具体的な細かい指示をする必要がございますが、トランスコープを使うことで具体的な指示を肩代わりしてくれます。
トランスコープはライティング以外にも校閲や競合分析、キーワード調査など幅広く活用することが可能です。
お気軽にお試しできる無料版もございますので、是非ご検討いただけましたら幸いです。
最終更新日:2024/1/6
シェアモル株式会社 代表取締役
齋藤 康輔
大学在学中に半導体のシミュレーションを専攻する傍ら、人材会社にてインターン。
インターン中に人材会社向け業務システムを開発し、大学卒業後の2007年3月に上記システム「マッチングッド」を販売する会社、マッチングッド株式会社を設立。
12年の経営の後、2019年1月に東証プライム上場企業の株式会社じげんに株式譲渡。
売却資金を元手に、シェアモル株式会社を設立。
AIを利用したM&A・事業承継の仲介サービス「シェアモルM&A」とSEOに強い文章をAIが作成する「トランスコープ」を展開中。
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