最終更新日:2024/8/28

Perplexity AIとは?機能や利用方法を徹底解説

「Perplexity(パープレキシティ)の検索機能は便利なのか?」

「Google検索の代替ツールになるって噂は本当?」

Perplexity AIの登場で、最新情報を知りたい方の中には、上記のような疑問をお持ちではないでしょうか。

結論Perplexityは、ユーザーの欲しい情報を要約してくれる対話型検索エンジンであり、効率的に調べ物をしたい方におすすめの生成AIです。

さらに、Perplexity PagesというSEOに強いAIライティングツール「トランスコープ」のようなライティング機能も追加され、世界中から注目されています。

本記事では話題となっているPerplexityの主な機能や、利用方法について解説し、ChatGPTとの違いについても調査しました。

実際の回答画面も掲載して紹介しておりますので、利用を検討している方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。

Perplexity AIとは?

出典:Perplexity

はじめにPerplexity AIに関する、以下の情報を紹介します。

  1. 概要
  2. 制作者
  3. 料金

1.概要

Perplexityは対話型検索エンジンAIであり、Web上の最新情報を検索した結果を反映して回答します。

ユーザーは効率的に情報を得られて、日々の疑問から専門的な内容に関する答えまで、カンタンに見つけることが可能です。

Google検索結果のページと比較すると、広告が表示されなかったり文章に装飾がなかったりと、ユーザーからは「ムダがなくて見やすい」と好評です。

Perplexityは特に、論文やレポートの作成・市場調査などの分野で有効活用されています。

SNSでは「調べ物をするならChatGPTよりもPerplexityの方が便利」と言われている点から、効率的な検索行動をしたいユーザーに人気です。

2.制作者

Perplexityを制作したのは、米国にあるPerplexity社です。

AIと機械学習の分野で経験豊富な、以下の専門家によってPerplexityが開発されています。

  • Aravind Srinivas
  • Denis Yarats
  • Johnny Ho
  • Andy Konwinskiなど

Perplexityは多額の資金調達をしており、出資者にはAmazon創設者で元CEOのJeff Bezos・元X副社長のElad Giなどが名を連ねています。

Perplexityの企業評価額が10億ドルに達した点からも、今後に期待されていると言えるでしょう。

3.料金

Perplexityでは、無料プランと有料プランが用意されています。

無料プランはアカウント登録・ログイン不要となっており、有料プランと比較して質問の精度が劣り、高性能な検索機能であるPro Searchは1日5回までの利用制限もあります。

有料プランでは一般ユーザー向けのPerplexity Proや、企業向けのPerplexity Enterprise Proがあり、高度な機能が利用可能です。

有料プランの料金は、以下のとおりです。

  • Perplexity Pro:月払い20ドル、年払い200ドル
  • Perplexity Enterprise Pro:1名につき月払い40ドル、年払い400ドル(250席まで)


有料プランでは、無料プランでは1日5回しか検索できなかったPro Searchと呼ばれる高性能な検索機能が1日600回も利用できます。

また、Pro SearchではGPT-4oやClaude 3 Opusなどの最新AIモデルを選択できます。

Perplexity AIの機能

Perplexityに関する、以下の内容を解説します。

  1. 検索機能
  2. 検索範囲の絞り込み
  3. 多様なAIモデルを活用
  4. マルチモーダル対応

1.検索機能

ユーザーからの質問に対し、Web上にある情報を検索・要約した内容で回答します。

正確性と信頼性を重視しており、回答の始めに情報源として使用したページが自動表示されるため、信頼できるかどうかも確認しやすいです。

また、回答の下部には関連トピックがあり、ユーザーが次に知りたいと考えられる質問を先回りして提供します。

提示されている質問をクリックするだけで関連情報も調べられるため、利便性が高いです。

2.検索範囲の絞り込み

Perplexityでは、一般的な情報に絞るか専門的な情報に絞るかを選択できます。

出典:Perplexity

文章入力欄にある「フォーカス」をクリックすると、回答に使用する情報源を表示します。

情報源は以下の6種類です。

  1. All:Web全体で検索
  2. Academic:学術論文で検索
  3. Writing:検索せず文章やチャットを生成
  4. Wolfram|Alpha:計算知識エンジン
  5. YouTube:動画を検索
  6. Reddit:討論や意見を検索

ユーザーが何をもとにどこまで知りたいのかなど、目的に合わせた情報収集が可能です。

3.多様なAIモデルを活用

有料プランでは、下記AIモデルを利用できます。

  • ChatGPT GPT-4
  • Claude 3 Opus
  • Sonar Large 32K
  • Mistral Large
  • Playground
  • DALL-E3
  • SDXLなど

Perplexityは多様なAIモデルを駆使して情報を調べることによって、ユーザーにとって最も役に立つ回答を提供します。

月額20ドルで複数のAIモデルを利用できる点は、コストパフォーマンスが非常に良いと言えるでしょう。

AIモデルについてさらに知りたい方は、下記コラムも併せてご覧ください。

4.マルチモーダル対応

Perplexityは文章入力だけでなく、画像や音声による入力にも対応しています。

たとえば、ある場所の形や特徴を示す衛星写真やイベントの動画など、さまざまな種類の情報が検索と分析の対象となります。

なお、画像やPDFなどのファイルを添付するには、有料プランへの加入が必要です。

画像生成や音声認識など、マルチモーダルなタスクに活用したい方に向いています。

Perplexity AIの利用方法

Perplexityはアカウント登録やログインが不要で、すぐに利用可能です。

Perplexityにアクセスしたら、プロンプトと呼ばれる文章を入力するだけで回答を生成します。

また、以下の方法で無料サインアップをすると、Pro Searchの体験や検索履歴の閲覧などもできます。

  • Googleアカウント
  • Appleアカウント
  • シングルサインオン(SSO)
  • メールアドレス

まずは無料で利用してみて、さらに活用したい場合は有料プランに変更しましょう。

Perplexity AIの利用例

Perplexityでどのような回答が生成されるか、実際のキャプチャ画像を用いて紹介します。

  1. All:Web全体で検索
  2. Academic:学術論文で検索
  3. Writing:検索せず文章やチャットを生成
  4. Wolfram|Alpha:計算知識エンジン
  5. YouTube:動画を検索
  6. Reddit:討論や意見を検索

上記フォーカスを1つずつ見ていきましょう。

1.All:Web全体で検索

まずは、Allで検索しました。

プロンプト

最も高い山は?

出典:Perplexity

プロンプトで地域や基準を指定しなかったため、標高や地心距離などの条件ごとに最も高い山を回答しています。

仮にユーザーが「エベレストだと回答するだろう」と想定していた場合、 条件ごとの最も高い山について回答から把握できるため、求めていた以上の知識を得られるでしょう。

2.Academic:学術論文で検索

続いて、Academicモードで以下の質問をしました。

プロンプト

AIが人類の発展にどのような影響を与えますか?

出典:Perplexity

AIの影響について、恩恵とリスクに分類した内容を回答しており、情報を把握しやすいです。

また、情報源も学術文献検索サービスのSemantic Scholarを使用しており、論文などを参考にしていることが確認できました。

確かな根拠をもとにした情報を集めたい人にとって、Academicは便利でしょう。

3.Writing:検索せず文章やチャットを生成

Writingでは、メールのテンプレートを生成してみました。

プロンプト

取引先に送る挨拶メールを作ってください

出典:Perplexity

【】の中身を変えるだけで使える、基本的なメールの内容ができあがりました。

文章も自然な日本語となっており、違和感がありません。

メールの内容をよりよくするために、関連トピックから検索するとリサーチの時短になります。

4.Wolfram|Alpha:計算知識エンジン

計算に強い「Wolfram|Alpha」で質問しました。

プロンプト

f(x)=x³-6x²+9x-5(0≦x≦4)の最大値と最小値は?

出典:Perplexity

微分の問題を投げかけてみると、Perplexityが提示した回答は正解でした。

数式の答えをすぐに知りたい人にとって、便利な機能です。

5.YouTube:動画を検索

YouTubeモードで動画を検索してみました。

プロンプト

初心者向けの上手な写真の撮り方を教えてください。

出典:Perplexity

YouTubeに投稿されている動画の中から、質問に合うものを検索し、内容をまとめて回答しました。

通常の動画を視聴する方法の場合、欲しい情報がどこにあるかは見ないと分かりません。

Perplexityなら、1つずつ動画を見なくても要点が把握できて非常に効率的です。

もしも回答の文章だけで理解できない箇所は、情報源となった動画を視聴すると良いでしょう。

6.Reddit:討論や意見を検索

さいごに「Reddit」で検索しました。

プロンプト

大谷翔平選手の人気について教えてください。

出典:Perplexity

Radditはアメリカ発の掲示板型サイトで、「日本の2ちゃんねるに似ている」と言われています。

回答を確認すると、大谷選手の日本・海外人気をそれぞれまとめており、海外サービスならではの情報を把握できました。

もしも調べたい話題が海外に関連している場合、Googleで検索するよりもPerplexityのRadditモードでリサーチした方が、ユーザーの口コミなどリアルな声を集めることに役立ちます。

以上で紹介したように、「フォーカス」で情報源を選択することによって、Perplexityはユーザーが望むような回答が可能です。

また、Perplexityの画面がChatGPTと似ているため、直感的に操作できる点が使いやすい理由の1つだと考えられます。

Perplexity AI・ChatGPTの違い

2024年6月時点で、ChatGPT GPT-4は2023年12月までの情報を学習している一方、Perplexityは最新情報をリアルタイムで検索して回答に反映しています。

たとえば

「明日の東京の天気は?」

と両者に質問したところ、下図のような回答がありました。

出典:ChatGPT

出典:Perplexity

ChatGPT GPT-4は回答できなかったのに対し、Perplexityは天気予報サイトの情報を参照して回答を生成しました。

なお、質問の「明日」とは6月10日を指しており、Perplexityが回答した天気は当たっていました。

ChatGPTは過去の学習データをもとに回答しており、未来の質問には確実な答えを出せません。

また、ChatGPTは一般的な知識に長けていますが、専門知識を提供する点ではPerplexityが優れています。

ただし、どちらも事実とは異なる回答をするハルシネーションには注意が必要です。

情報が正しいかどうかは自分で調べつつ、生成AIの得意分野に合わせて、使い分けると良いでしょう。

ChatGPTのリスクについては意外と知られていない?ChatGPTのリスク・危険性10選のコラムで解説しております。

Perplexity AIもあらゆるAIツールを利用できるため、AIツールを利用する上で共通なリスクですので、一度確認しておきましょう。

まとめ:Perplexity AIはGoogleに並ぶ検索エンジンになるかもしれない

Perplexityはユーザーからの質問に対し、情報を整理して回答することから「Googleに並ぶ検索エンジンになるかもしれない」と言われています。

Google検索結果のページと比較すると、広告が表示されなかったり文章に装飾がなかったりして、ユーザーからは「ムダがなくて見やすい」と好評です。

ところが、Perplexityが広告を導入すると発表したため、検索結果の回答に広告が表示されないというメリットが失われるでしょう。

また収益面での課題が残っており、自社で高精度のLLMを開発して開発者向けにAPIをリリースし、API利用料で稼ぐしかないと述べています。

Perplexityが、検索を効率化させる便利なツールであることに変わりないため、引き続き価値あるサービスとして利用されると考えられます。

Perplexityとは別の、AIに関する情報や利用例について知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。

なお、弊社が提供するSEOに強いAIライティングツール「トランスコープ」はChatGPT GPT-4の技術を応用しており、以下の動画で詳しく解説しております。

AIでSEOに強いブログ記事作成!SEOに強いAIライティングツール「トランスコープ」とは?

トランスコープでは無料体験が可能ですので、ご興味のある方は公式サイトよりお試しください。

■SEOに強いAIライティングツールならトランスコープ

https://transcope.io/

最終更新日:2024/8/28

シェアモル株式会社 代表取締役

齋藤 康輔

大学在学中に半導体のシミュレーションを専攻する傍ら、人材会社にてインターン。
インターン中に人材会社向け業務システムを開発し、大学卒業後の2007年3月に上記システム「マッチングッド」を販売する会社、マッチングッド株式会社を設立。
12年の経営の後、2019年1月に東証プライム上場企業の株式会社じげんに株式譲渡。
売却資金を元手に、シェアモル株式会社を設立。
AIを利用したM&A・事業承継の仲介サービス「シェアモルM&A」SEOに強い文章をAIが作成する「トランスコープ」を展開中。

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