最終更新日:2024/3/29

GA4(Google Analytics4)の機能・使い方を解説

ブログを運営している方の中には、

「ユーザー分析のためにGA4が便利と聞くけれど、どういうツール?」

「今から活用するために、GA4の機能や使い方を知りたい!」

と気になり、本記事にアクセスした方も多いのではないでしょうか。

本記事では、Google Analytics 4の使い方などを知りたいブロガー向けに、SEO対策との関連性とともに解説しています。

なお、SEO対策が可能な分析ツールの1つとして、SEOに強いAIライティングツール「トランスコープ」もおすすめです。

ブログの分析効率を改善させるためにも、ぜひ本記事を参考にしてください。

また、SEO対策で結果を出す方法についてはSEO対策は意味がない?無駄と言われる理由と結果を残す方法、魅力的なWebサイトを作成したい方は【2024年版】WordPressおすすめ有料・無料テーマ10選も併せてご覧ください。

Google Analytics 4(GA4)とは

引用:https://developers.google.com/analytics?hl=ja

Google Analyticsは、Googleが提供している分析ツールです。

ブログの運営方法を検索していると、「アクセス解析」「ユーザー分析」が必要な知識として挙げられており、GA4を知ったブロガーもいるでしょう。

ここからは、GA4の概要と料金について説明します。

GA4の概要

改めて「Google Analytics 4(GA4)」とは、ユーザーの行動を分析・解析でき、大勢のWebサイト運営者に利用されているツールです。

2020年10月に、前バージョンの「UA(ユニバーサル アナリティクス)」からアップデートされ、猶予期間を経て2023年7月に完全移行しています。

UAは約10年利用されていたのもあり、アップデート当時の使い慣れた利用者からは「GA4がよく分からない・使いにくい」などのネガティブな意見もありました。

完全移行され、しばらく経過した現在では「慣れれば使いやすい」と肯定的な意見も増えています。

GA4の料金

GA4の基本利用料は無料です。

もともとアナリティクスは、他社によって開発された約40万円/月の有料ツールでしたが、Googleが買収後に無料公開しました。

なお「アナリティクス360」という有料版もあり、こちらは大企業向けで130万円/月〜もかかります。

アナリティクス360は導入設定サポートや教育トレーニングなどの有人サポートが付いていますが、ブロガーであれば無料版で十分です。

GA4の機能とUAとの違い

ここからはGA4とUAの違いを中心に、機能について解説します。

UAとの最大の違いは、GA4ではWebサイト・アプリケーションの両方で発生した、ユーザーの行動をレポートできる点です。

また、GA4はCookie情報を使わず、ユーザーのプライバシーにも重点を置いた計測も可能です。

他にも以下が変更されました。

  1. データ計測方法
  2. 計測指標
  3. AIによる分析
  4. BigQueryと連携可能
  5. Googleシグナルの廃止

それぞれの詳細を見ていきましょう。

1.データ計測方法

最大の変更点であるデータ計測方法について、UAのページ単位による計測から、GAではイベント単位で計測する方法に変わりました。

UAは「ページビュー(PV)」を軸にしており、とあるページにアクセスしたユーザーが離脱するまでの「セッション」に注目していた計測方法です。

一方GA4は「イベント」を軸にしており、以下のようなユーザーの行動全てを計測します。

  • クリック
  • スクロール
  • ページの表示
  • 動画再生
  • 商品購入
  • ダウンロードなど

例えばUAでは、ユーザーがブログに訪問してから離脱するまでの滞在時間・他のページにもアクセスしたのかなどを確認していました。

GA4では何もせず離脱したユーザーなのか、ページ内の動画再生や商品購入をしたユーザーなのかなど、質の部分も把握できます。

そのため今までよりも、ユーザー行動を質の面でも詳しく分析できるようになりました。

2.計測指標

GA4では計測する方法が変更されたので、これまで見ていた数値とズレが生じてしまいます。

数値のずれを解消するため、以下の項目が変更されました。

  • 探索メニュー追加
  • 直帰率→エンゲージメントに
  • ビュー→データストリームに
  • 離脱率・PV数・ページ/セッションの廃止

多くの変更が行われてしまったため、UAから利用していたユーザーに「GA4は別物の分析ツールだ」と言われており、使いにくさを感じさせる要因の1つとなりました。

新たに追加された「探索メニュー」では、分析指標・軸をカスタマイズして詳細なレポートを作成できるようになっており、実際下図のようなテンプレートも用意されています。

自分のブログにとって必要なレポートを作成できるため、分析を強化したいブロガー・Webサイト運営者に向いている機能といえます。

3.AIによる分析

GA4では、AIによる分析も可能となりました。

GA4の操作画面右上辺りにある「Insights(折れ線グラフのようなアイコン)」をクリックすると、以下のようなメニューが表示されます。

Insightsでは「過去30日間でオーガニック検索からのユーザー数」や「閲覧回数で上位のページとスクリーンはどれですか?」などの質問があります。

クリックすると、実際に収集したデータをもとにした回答が表示されるため、自分でアナリティクス内のページを探す手間が省けて非常に便利です。

4.BigQueryと連携可能

BigQueryとは、Google Cloud Platformにて提供されているデータ管理・分析を支援するシステムです。

これまでBigQueryは有料版のみしかなく、BigQueryを利用するにはクエリの処理にかかる「コンピューティング料金」とデータ保存にかかる「ストレージ料金」が必要でした。(Google Cloud:BigQueryの料金

GA4ではBigQueryとの連携を行うことで、BigQueryを無料で利用することが可能となりました。

ログの解析やリアルタイムの分析が行え、14ヵ月以上のユーザーの行動分析など、長期的なデータ分析に役立ちます。

5.Googleシグナルの廃止

Googleは2023年12月、GA4のレポート機能から「Googleシグナル」を削除する旨を発表しました。

Googleシグナルは、ユーザーがGoogleアカウントにログインして同意した場合に、収集されるデータです。

GA4でGoogleシグナルを有効にすると、パソコンやスマホなど複数の端末をまたいだユーザーを、同一の個人として判断し追跡・計測できます。

外出中にスマホ・帰宅後はパソコンなど、使い分けるユーザーも増えていることから、行動を追跡できる機能でした。

2024年2月12日にGoogleシグナルの廃止が予定されていますが、廃止による影響範囲は「レポート機能」のみとなっています。

GA4で有効な場合は収集を続け、コンバージョン最適化・リマーケティングなど広告での使用も継続するとのことです。

【ブロガー向け】SEOを強化するGoogle Analytics 4の使い方

UAからGA4にアップデートされたことによって、さまざまな機能が変更・追加されました。

ただし、全てを使いこなす必要はありません。

「分析なんて難しそう…」

「どこを確認すれば良いのか分からない…」

上記のように、GA4の必要性を感じつつも、活用にあたって不安なブロガーもいるでしょう。

ブロガーの場合は、まずは以下の項目を確認できれば大丈夫です。

  1. リアルタイム
  2. エンゲージメント
  3. 集客

それぞれの確認方法や、SEO対策への活かし方を解説します。

1.リアルタイム

GA4の左側にある「レポート」→「リアルタイム」を選択すると、過去30分以内のユーザー数やどの記事にアクセスがあったかが把握可能です。

引用元:アナリティクス ヘルプ デモアカウント

リアルタイムを分析でき、どこから・どのデバイスを使って・どのような行動を起こしているかも分かります。

特にトレンドブログを運営しているブロガーであれば、狙った記事に対するユーザーの反応を分析しやすいでしょう。

アクセスの多い記事から、関連記事を作るなどのヒントや次の対策も得られます。

ブログの内部リンク対策を強化できると、ユーザーの滞在時間延長やイベントを増やせるため、SEO強化にも繋がるでしょう。

内部リンクの詳細は、【2024年版】SEOを強化する内部リンク管理ツール10選のコラムをご覧ください。

2.エンゲージメント

次にライフサイクルの「エンゲージメント」→「概要」を選択すると、指定した期間の平均エンゲージメント時間や、記事ごとの表示回数などが分かります。

また「ページとスクリーンを表示」のページでは、記事の表示回数順にランキング形式で分析可能です。

「表示回数」はUAでいうPV数のような数値で、「平均エンゲージメント時間」はブログが表示された時間の平均値を表します。

例えば、ページAの表示回数はそこそこあるけれど、平均エンゲージメント時間が1分未満で想定より短いとします。

もしかしたら、記事が最後まで読まれておらず、ユーザーに満足してもらえていない可能性が高いです。

導入文や見出しを見直してみるなどの対策を行い、一定期間後に再度平均エンゲージメント時間を確認して、改善されているかどうかを分析してみましょう。

改善できていれば記事の質も上がったと判断でき、検索エンジンからの評価も上がるなど、SEO対策につながります。

3.集客

ライフサイクルの「集客」→「概要」を選択すると、ユーザーがどこからアクセスしてきたのかを把握できます。

主な流入経路は以下のとおりです。

  • Organic Search:検索エンジン流入
  • Direct:URLの直接入力、ブックマーク、ブログ内部リンクからの流入
  • Paid Search:広告からの流入
  • Referral:別サイトからの流入
  • Organic Social:SNS流入
  • Unassigned:その他からの流入

ブログの場合は検索エンジン流入を増やしたいので、GA4の集客からOrganic Searchに注目すると良いでしょう。

分析した結果、記事によってはSNS流入が多いページもあるかもしれません。

自分のブログはどの流入経路が多いのかを把握できると、必要な対策を講じることができます。

ブログ記事を公開して終わりではなく、現状把握や改善のためにGA4を活用しましょう。

Google Analytics 4の設定方法

ここからは、GA4を初めて利用する場合の設定手順を解説します。

なお前提として、Google アカウントとWordPressブログは作成済みという設定で解説します。

Google Analytics 4の設定方法は、以下の3ステップで見ていきましょう。

  1. アカウントを作成する
  2. ブログの設定・ひも付けをする
  3. 「リアルタイム」で確認する

1.アカウントを作成する

まずは「https://analytics.google.com」にアクセスし、GA4のアカウントを作成しましょう。

画面に沿って、以下を順に入力してください。

  1. アカウント名(ブログ名がおすすめ)
  2. プロパティの作成(ブログ名を入力)
  3. ビジネスの詳細を入力(業態はブログに近いものを選択)
  4. ビジネスの目標を選択(ブログなら「見込み顧客の発掘」を選択)
  5. 利用規約に同意

いずれも自分のブログに近いものを入力・選択すれば大丈夫です。

利用規約に同意後、プラットフォームの選択が表示されますが、ブログの場合は「ウェブ」をクリックしてください。

2.ブログの設定・ひも付けをする

続いて、ブログの設定とひも付けをしていきましょう。

以下の順に操作します。

  1. 「https://」以降のURLを入力し、ストリーム名は「ウェブサイト(何でも良い)」と入力
  2. 「手動で入力する」を選択し、表示されるGoogleタグをコピーする
  3. WordPressにログインし「外観」→「テーマファイルエディター」を選択(下図①②)
  4. 編集するテーマを親テーマにして「Theme Header」を選択(下図③④)
  5. コード欄が表示され「</head>」の直前に2でコピーしたGoogleタグを貼り付ける(下図⑤)
  6. 画面下の「ファイルの更新」を選択(下図⑥)

「ファイルの編集に成功しました」と表示されれば完了です。

3.「リアルタイム」で確認する

最後に、ブログと連携できたかどうか確認します。

カンタンな確認方法は、GA4の「リアルタイム」を見ることです。

  1. 自分のブログにアクセスしておく
  2. GA4の「リアルタイム」を選択
  3. ユーザーが1など表示されていればひも付けできている

上図のように、表示されていれば設定完了です。

ブログのデータが集まれば、詳しい分析やSEO対策に役立つでしょう。

まとめ:Google Analytics 4でブログ分析・SEO対策を効率化

本記事では、Google Analytics 4の使い方などを知りたいブロガー向けに、SEO対策との関連性とともにGA4の使い方や設定方法について解説しました。

Web制作者やマーケターであれば、細かい部分まで分析する必要もありますが、ブロガーの場合は最低限の項目を確認できればまず大丈夫です。

分析を強化したい方は、下記のコラムも併せてご覧ください。

【2024年版】SEO診断・分析ツールおすすめ11選

サイト改善の秘密兵器!Microsoft Clarityのヒートマップでユーザーを行動分析

なお、SEO対策が可能な分析ツールの1つとして、SEOに強いAIライティングツール「トランスコープ」もおすすめです。

SEO診断機能があり、分析結果をもとにしたSEOに強い文章を自動生成できる他、SEO対策に役立つ豊富な機能もございます。

まずはトランスコープの無料体験をお試しください。

公式ウェブサイト:https://transcope.io/

最終更新日:2024/3/29

シェアモル株式会社 代表取締役

齋藤 康輔

大学在学中に半導体のシミュレーションを専攻する傍ら、人材会社にてインターン。
インターン中に人材会社向け業務システムを開発し、大学卒業後の2007年3月に上記システム「マッチングッド」を販売する会社、マッチングッド株式会社を設立。
12年の経営の後、2019年1月に東証プライム上場企業の株式会社じげんに株式譲渡。
売却資金を元手に、シェアモル株式会社を設立。
AIを利用したM&A・事業承継の仲介サービス「シェアモルM&A」SEOに強い文章をAIが作成する「トランスコープ」を展開中。

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