最終更新日:2024/1/10
インターネット上で集客するには、SEO(Search Engine Optimization)による検索エンジンへの最適化が鍵とされています。
その中でも世界最大の検索エンジンであるGoogleで、今後の上位表示を目指すためには、Google SGEを活用することが重要です。
本記事ではGoogle SGEとは何か、そしてどのようにSEOならぬSGE対策をすれば効果的なのかを解説します。
また、弊社が提供しているSEOに強いAIライティングツール「トランスコープ」は、SEO対策を補助できるツールです。
自社のウェブサイトやコンテンツの流入を強化するために、日々対策を講じているマーケターの皆様にとって、Google SGEの知識は必須です。
本記事を通じて、Google SGEの基本と対策について学び、流入強化を成功させるためにお役立てください。
Google SGEとは、「Google Search Generative Experience」 の略であり、Google検索に新たに追加された機能のことです。
Google SGEはGoogleが開発した生成AIを使用して、検索キーワードに対する検索結果の概要を作成します。
SGEの導入によって、ユーザーは検索結果を今までより効率的に調べられるようになりました。
米国版Google SGEは、2023年5月から試験運用が開始されました。
日本では2023年8月30日より、世界で2番目に導入されています。
Google SGEですが、これまで私たちは、検索結果に表示された記事に複数アクセスして、欲しい情報を集めていました。
しかし、Google SGE機能をONにしてからキーワード検索すると、AIによってまとめられた情報が画面トップに表示されるようになります。
そのため、ユーザーはアクセスする手間が省けることによって、短時間で情報を入手することが可能です。
Google SGEが検索条件に対して回答する点では、ChatGPTやBardなどの生成AIが既に存在しており、「そちらで十分なのではないか?」 と考える方もいるでしょう。
そこでSGEと生成AIの違いを、以下の表にまとめました。
Google SGEは、ChatGPTやBardよりも検索に特化していることが分かります。
Google SGEを利用するには、あらかじめ設定が必要です。
まず、Googleのトップページにアクセスし、右上にあるフラスコのアイコンを選択します。
次に表示される下図のボタンをクリックしてください。
規約が表示されるため、「同意する」を選択します。
以上で、Google SGEが使えるようになりました。
検索した際に、AIによって生成された概要が表示されます。
ここからは、SGEの使い方について、実際の画面とともにご紹介します。
試しに
ファミリーテントの賢い選び方
と検索してみると、以下のように表示されました。
検索に対する回答がまとめられています。
なお、表示されている内容は3つのエリアに分けられます。
概要欄の説明文にはどの記事を参考にしたかが表示され、情報源が明確であることは、ChatGPTの回答と異なる点です。
また、YMYLに関する検索キーワードだと、概要の下に注釈が入ります。
なお、米国版ではおすすめ商品の提案・購入できる機能や画像生成機能があり、今後日本版でも導入されるかもしれません。
さらなる機能拡張に期待です。
Google SGEの導入によって、「検索からのアクセス減少」が懸念されています。
そのため、ネット上では「SEOはオワコン」「これからはSGE対策」などの意見・情報が出回っています。
しかしSEO対策とSGE対策は重複している部分も多々あり、SEO対策を軽視するのは危険です。
ここからは、具体的なSGE対策を4つ解説します。
SGE対策で有効だと考えられているのが、実体験などの一次情報を入れることです。
Google SGEができることは、ネット上にある情報をまとめて私達に提供するまでです。
AIは人間のように物事を体験して、そこから成功や失敗、あるいは感情などを経験することは不可能でしょう。
仮に体験したかのような文章を生成させたとしても、内容に違和感を感じる可能性が高いです。
ためしにGoogle SGEで、
面接での失敗談を教えてください
と検索したところ、通常の検索結果に概要は生成されませんでした。
通常のGoogle検索と同様、面接の失敗談に関する記事が表示されています。
しかし、検索ボックス下の「→会話」を選択すると、下図のように概要が生成されました。
概要が生成されなかった場合は、一度「→会話」を試してみましょう。
次にChatGPTでも同じ内容で質問してみると、架空のシチュエーションを生成し、一般的に考えられる失敗談を提示しました。
今後は、情報をまとめただけの記事ではSGEの回答で解決してしまう可能性もあり、アクセスが減少する恐れもあります。
SGEの概要では満足できないユーザーの中には、リアルな情報を求めている人もいるでしょう。
一次情報の例は以下があります。
SGE対策として、一次情報が盛り込まれた独自性の高いコンテンツを作成し、需要を高めましょう。
この対策は、後の3. E-E-A-Tを高めることにも繋がります。
アクセスの流入経路を検索順位だけに頼らない対策も、今後は重要度が高いです。
検索以外でWebサイトや記事にアクセスを流入させる方法として、以下が挙げられます。
Google SGEの導入で、ユーザーの検索行動が変わると考えられています。
従来は欲しい情報をキーワード検索して、表示された記事にアクセスし、ページ内から回答を得ていました。
1記事目で満足できなかった場合は、2記事目、3記事目と探すこともあるでしょう。
しかし、Google SGEで概要が表示されることによって、記事にアクセスせずとも欲しい回答が得られる可能性も高まります。
メディア側が恐れているのは、狙ったキーワードからの流入が0になる場合です。
このような、ユーザーが検索しても記事にアクセスしないことを「ゼロクリック検索」といいます。
Google SGE導入前から、ゼロクリック検索は存在していました。
たとえば、
東京 天気
と検索した際に、以下のような結果が表示されます。
上図の結果で欲しい情報が得られたなら、わざわざ天気に関するWebサイトにアクセスする必要はありません。
同じように、Google SGEの生成した概要により、今後ゼロクリック検索も増加すると考えられます。
そのためSNSやYouTube、メールマガジンなど検索エンジン以外のマーケティングを強化し、アクセス流入を狙う必要があります。
SEO以外のマーケティングを強化するためには、「ChatGPT」を活用する方法が効率的です。
ChatGPTの利用開始がまだでしたら、初心者向けChatGPTの始め方: ログインURLからアプリまでのコラムで始め方を解説しております。
また、X(Twitter)の運用に役立つ下記コラムも参考にしてください。
X(Twitter)の推奨画像サイズを攻略!綺麗に表示させて印象アップを狙おう
ChatGPTを各ビジネスシーンで活用したい方へ、厳選プロンプト集をこちらからダウンロード可能です。
ご興味がおありの方は、無料ですのでダウンロードされてみてください。
もともとSEO対策として、E-E-A-Tを高めることは重要とされていました。
E-E-A-Tとは、良質なコンテンツの指標として、検索品質評価ガイドラインで示されています。
E-E-A-Tの内容は以下のとおりです。
そして今後は、SGE対策としても、E-E-A-Tの重要度がさらに高まるでしょう。
E-E-A-Tの高め方は、次のようなものがあります。
Webサイトの信頼性を高め、検索エンジンの評価を向上させるには、被リンクを増やすことも有効な方法です。
被リンクの増やし方は、SEO担当者必見!被リンク獲得方法9選を徹底解説のコラムを参考にしてください。
SSLの暗号化については、【テクニカルSEO】Google推奨のSSL化で上位表示を目指す方法のコラムが参考になるでしょう。
コンテンツが良質だと評価されれば、これまでどおり検索結果に上位表示されます。
また、SGEの概要に使われる参考記事として、選ばれる可能性も高まるでしょう。
Google ビジネスプロフィール(旧Google マイビジネス)に登録するSGE対策もあります。
Google ビジネスプロフィールは、検索結果で以下の画像のように表示されます。
なお米国版Google SGEでは、Google ビジネスプロフィールを参考にした概要が表示されるようです。
日本版でも米国版と同じ機能が追加されれば、Google ビジネスプロフィールの内容を充実させておくことは、重要な対策となります。
また、公式サイトのURLを掲載できるため、Google ビジネスプロフィールの登録・充実はアクセス流入経路の1つにもなるでしょう。
特に実店舗を持つ方の場合は、未登録と比べて集客増加に効果的だと考えられます。
そして実店舗を持つ方で、
出店エリアに限定して集客を強化したい!
ローカルSEOも強化したい!
とお考えでしたら、【2024年版】ローカルSEOに役立つMEOツール集10選のコラムをご覧ください。
ユーザーにとって検索体験が便利になったGoogle SGEですが、注意点も3つあります。
Google SGEは2023年11月現在、試験運用中です。
Google SGEの設定画面には、「終了日:2024年2月」と確認できます。
おそらく、この期日までにデータ等を収集し、次の別のサービスや正式導入につながる可能性があるでしょう。
また、概要には生成AIを使用しており、キーワードによっては情報の信頼度が低い場合もあります。
概要の上部には「品質にむらがある可能性があります」と記載されています。
どの生成AIでも言えますが、正確性に欠けたり情報の偏りが見られたりする恐れもあるため、SGEによる概要を盲信せず内容は精査しましょう。
なお、YMYL関連のキーワードや固有名詞などは生成率が下がり、概要が表示されないものもあります。
今後もGoogle SGEはアップデートが行われる可能性もあり、機能拡大や精度が改善されるでしょう。
本記事では、Google SGEの概要や使い方、SGE対策について解説しました。
Google SGEは、試験運用中のため品質が不安定ですが、今後の改善が期待されています。
Google SGEが本格的に導入されれば、ユーザーの検索効率はますます向上するでしょう。
しかし、Google SGEの生成した概要だけでは、満足できないユーザーもいると考えられるため、引き続きSEO対策は必要です。
SEO対策の必要性については、SEO対策は意味がない?無駄と言われる理由と結果を残す方法のコラムも参考にしてください。
SEO対策ツールとして、弊社が運営しているSEOに強いAIライティングツールのトランスコープがおすすめです。
トランスコープは、短時間で高品質なSEO記事が作成可能です。
そのほかの便利な機能について、詳しく解説している動画もございますので是非ご覧ください。
トランスコープでは、無料体験が可能ですので、ぜひお気軽にお試しください。
最終更新日:2024/1/10
シェアモル株式会社 代表取締役
齋藤 康輔
大学在学中に半導体のシミュレーションを専攻する傍ら、人材会社にてインターン。
インターン中に人材会社向け業務システムを開発し、大学卒業後の2007年3月に上記システム「マッチングッド」を販売する会社、マッチングッド株式会社を設立。
12年の経営の後、2019年1月に東証プライム上場企業の株式会社じげんに株式譲渡。
売却資金を元手に、シェアモル株式会社を設立。
AIを利用したM&A・事業承継の仲介サービス「シェアモルM&A」とSEOに強い文章をAIが作成する「トランスコープ」を展開中。
Contact
© Transcope.