最終更新日:11/21/2024
AIの進化により、SEOに強いAIライティングツールのトランスコープや、画像生成AIであるDALL-E3が開発され注目を浴びています。
特にデザインや広告業界において、カンタンに画像生成できるツールとしてDALL-E3は高い評価を受けており、コンテンツ制作に一役買うことができます。
しかし、商用利用や著作権に関する知識を持たずに利用すると、リスクが伴うのではと不安な方もいるでしょう。
そこで本記事では、DALL-E3における商用利用・著作権について解説し、DALL-E3で実際に生成した画像も紹介します。
DALL-E3をビジネスに使用したいマーケター向けに、安心して活用できる知識を提供できれば幸いです。
引用元:DALL-E3
「DALL-E(ダリ)」とは、プロンプトというAIに指示するテキストを使用して、画像作成が可能な生成AIです。
ChatGPTの運営元と同じOpenAI社が運営しており、ChatGPTの自然言語処理技術を利用しています。
従来の画像生成AIよりも、プロンプトに創意工夫をこらさらなくても、一定以上の品質の高い画像を出力できるのが特徴です。
DALL-Eは2021年1月に、DALL-E2は2022年4月に発表されました。
DALL-E2は2023年4月6日以降に登録したユーザーは有料ですが、待機なしですぐに利用可能となりました。
そして2023年10月「ChatGPTに新機能としてDALL-E3が統合された」と話題になり、利用したユーザーからは便利で精度が高いと評価されています。
2023年11月現在、DALL-E3のChatGPT上での利用は、月額20ドルの「ChatGPT Plus」ユーザーに限られます。
GPT-4のメニューから、DALL-E3にチェックを入れると利用可能です。
もしも、ChatGPTの登録がまだの場合は、ChatGPTの始め方について解説するコラムをご覧ください。
またMicrosoft社が提供する「Bing AI」や「Bing Image Creator」なら、DALL-E3を無料で使用できます。いずれもMicrosoftアカウントが必要です。
結論、ChatGPT Plus版で生成した画像なら商用利用が可能です。
しかしBing AI・Bing Image Creatorでの画像は商用利用不可なので、広告やマーケティング資料など、ビジネスシーンで利用を検討するならChatGPT Plus版にしましょう。
また、画像生成にあたり、コンテンツポリシーや利用規約を守る必要があります。
DALL-E公式サイトのコンテンツポリシーに記載されていた文章を、翻訳・要約したものが次の内容です。
上記を守ればDALL-E3の画像をビジネスに応用できます。
今まで広告デザインなどを外注していた場合、DALL-E3で効率化できる分は費用削減も可能ですし、利益の向上や企業の成長へと繋がるでしょう。
DALL-E3のヘルプページでは「画像の著作権はユーザーにある」と記載されています。
そのため、生成された画像を自社コンテンツで使用したり、販売・商品化したりも可能です。
ただし内容によっては、他の著作権や知的財産権に触れる場合が考えられるので、十分に注意してください。
なお著作権の期限は、著作者の死後70年が経過するまで、と定められています。
たとえば、死後130年以上経過しているゴッホなら、著作権が切れています。
DALL-E3では、画風指示も可能で「有名画家ゴッホのようにして」などのプロンプトに従って生成可能です。
著作権の保護期間内であってもプロンプトを入力すれば、画像生成することもあるため、生成された画像が著作権や知的財産権に触れていないか確認しましょう。
基本的な使い方と、実際にどのような画像が生成されるかを紹介します。
使い方は非常にカンタンです。
まずは無料版の使い方として、Bing AIでの方法を解説します。
利用にあたりMicrosoftアカウントが必要のため、作成していない方は無料登録してください。
Bing AIにアクセスすると、プロンプトを入力するボックスがあります。
Bing AIでは設定をしなくても、プロンプトを入力するだけで、自動でDALL-E 3を利用した画像を生成してくれます。
プロンプトはシンプルに「猫」などの単語のみでも生成可能です。
イメージが決まっている場合は「〇〇で△△している××な猫」など細かく具体的に指示すると、なるべく近い画像を生成します。
続いて、ChatGPT Plus版での使い方は、以下の3ステップです。
プロンプトの入力はBing AIと同様、具体的に指示しましょう。
ここからは、どのような画像が生成されるかを紹介します。
今回はBing AIとChatGPT Plus版を比較して、実際のプロンプトと生成された画像を見ていきましょう。
シンプルなプロンプトによって、生成した画像が以下になります。
うさぎの画像を生成してください。
Bing AIの結果
4枚の可愛らしいうさぎが生成されました。
うさぎは人参を食べる印象があるのか、そのイメージが反映されているようです。
ChatGPT Plus版の結果
こちらは2枚生成され、イラスト調かつ色の異なるうさぎとなりました。
先ほど生成したうさぎの画像の一部修正を試みます。
1枚目の画像で、赤い目の白ウサギにしてください。
Bing AIの結果
すると、修正した画像を2枚生成しましたが、指示の1つ「赤い目」が反映されていません。
再度修正してもらいました。
目が黒いようです。赤目に修正してください。
今度は修正された4枚の画像を提示しました。
赤目が反映されたのは下半分の2枚だけで、元の写真のような仕上がりからイラスト調に変化しています。
試しに、最初に生成した画像の1枚目をダウンロードして、プロンプトに添付してみました。
Bing AIでは、入力欄下部にある四角のアイコンから、画像を添付できます。
添付画像を赤目の白ウサギにしてください。
人参は消えましたが、指示通りのうさぎになりました。
Bing AIで思い通りの修正をするためには、プロンプトを具体的に記述する必要があります。
次に、ChatGPTではどのように修正されるか見ていきましょう。
ChatGPT Plus版の結果
1回で指示どおりのうさぎに修正されました。
また、元の画像に近いイラスト調と構図になっており、Bing AIのような全く違う画像となっていません。
ChatGPTの方がプロンプトの意図を汲んで、元の画像に沿った修正をすることが分かりました。
最後に、ビジネス向け画像の生成を試みました。
広告用に画像を生成したいです。以下の条件を反映させた画像にしてください。 ECサイトで使用する、2024年新春セール用の広告画像 画像サイズは16:9で生成 「2024」「SALE」を入れる 干支の辰を使用する 日本風の豪華でにぎやかな雰囲気にする
Bing AIの結果
画像生成AIは文字の認識が難しい、と以前から指摘されていました。
そのため1枚目は「SAE」に、2枚目(右上)が「2124」になっています。
また、Bing AIによる画像は正方形のみです。
ChatGPT Plus版の結果
画像サイズや文字がほぼ指示どおりに生成されています。
また、Bing AIは中国寄りの雰囲気でしたが、ChatGPT Plus版は扇子や桜などの日本要素がありました。
しかし、右側の画像に関しては「SALE」がおそらく「DALEE」となっており、文字の認識は完璧ではないようです。
Bing AIとChatGPT Plus版による、生成結果の違いは以上です。
比較してみて、ChatGPT Plus版の方が指示内容の再現度合いが高く、修正の手間も少なく使いやすいと感じました。
画像サイズや商用利用できる側面を考えると、ビジネスでの利用は結論としてChatGPT Plus版が向いているでしょう。
本記事ではDALL-E3を、ビジネス向けに使用して画像生成したいマーケターの皆様に、商用利用や著作権・実際に生成した画像とプロンプトを紹介しました。
Bing AI・Bing Image Creatorなら無料ですが、画像サイズや商用利用の制限があります。
ビジネスで利用する場合は、ChatGPT Plus版がおすすめです。
DALL-E3をビジネスに活用できると、画像生成に関するコストを抑え、利益向上に繋げられます。
他の画像生成AIに関して知りたい方は、画像生成AIツールのおすすめ6選とプロンプト結果を徹底比較で紹介しています。
またAIやChatGPTの勉強がしたい方は、書籍とYouTubeでの勉強法について解説している、以下のコラムをご覧ください。
【2024年度版】AI・ChatGPTのオススメ本・書籍10選
【2024年版】AI・ChatGPTに関するYouTube10選
画像生成以外でChatGPTをビジネスに応用したい方は、厳選プロンプト集をこちらからダウンロード可能です。
ご興味がおありの方は、無料ですのでダウンロードされてみてください。
なお弊社が提供するSEOに強いAIライティングツール「トランスコープ」をお使いいただくと、高品質なSEO記事を自動で作成して、作成した記事内でDALL-E3の画像を使用できるなど、コンテンツ生成の効率化が可能です。
トランスコープは無料体験も可能ですので、ぜひお試しいただけますと幸いです。
最終更新日:11/21/2024
シェアモル株式会社 代表取締役
齋藤 康輔
大学在学中に半導体のシミュレーションを専攻する傍ら、人材会社にてインターン。
インターン中に人材会社向け業務システムを開発し、大学卒業後の2007年3月に上記システム「マッチングッド」を販売する会社、マッチングッド株式会社を設立。
12年の経営の後、2019年1月に東証プライム上場企業の株式会社じげんに株式譲渡。
売却資金を元手に、シェアモル株式会社を設立。
AIを利用したM&A・事業承継の仲介サービス「シェアモルM&A」とSEOに強い文章をAIが作成する「トランスコープ」を展開中。
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