最終更新日:6/5/2024
Google I/O 2024にて、新たなAIサービスやAI機能のバージョンアップなどが発表され、その中でも動画生成AI Veo(ベオ)が注目されています。
「Googleの発表したVeoは何がすごい?」
「他の動画生成AIとの違いは?」
AI関連の最新情報を知りたい方の中には、上記のようにVeoについて把握したい人もいるでしょう。
Veoのリリース後は、SEOに強いAIライティングツール「トランスコープ」のような既存の生成AIサービスも進化するかもしれません。
本記事では、Veo公式ページを参考に、機能や利用例について解説します。
また、OpenAI社によって開発された動画生成AI Sora(ソラ)との違いも、2024年5月末時点の分かる範囲で比較したので参考にしてみてください。
Soraの詳細は、動画生成AI Sora(ソラ)とは?概要や利用例を徹底解説をご覧ください。
引用:Veo公式ページ
はじめに、Veoの基本情報について解説します。
Veoは、2024年5月に公表された、Google最先端の動画生成AIです。
GoogleはこれまでにもBERTやGeminiなど、AI開発に力を入れています。
2024年2月、動画生成AI Soraが先に発表されており、競合サービスといえるでしょう。
Veoは、プロンプトと呼ばれる文章による指示で1分以上の動画を生成でき、「タイムラプス」や「空撮」などの専門用語を理解します。
SNSでは「誰でも高品質な動画が作れるようになる」「SoraよりVeoが良さそう」などの意見が見られました。
動画生成AIの可能性に、世界中が期待しています。
なお、BERTの詳細は「Google BERTとは?仕組みやSEOへの影響などを解説」を、Geminiについては「Google Gemini発表!概要やGPT-4との違いを解説」をご覧ください。
Veoの制作者は、Google DeepMindによって開発されました。
Google DeepMindは、汎用ゲームAIのAlphaZeroや、AIヘルスケアのDeepMind Healthなども開発してきました。
Veoの開発には他にも、映画監督のドナルド・グローバーとクリエイティブスタジオGILGAが関わっており「以前の10倍か100倍のスピードで映像化できる」と評価が高いです。
また、Veo公式ページの謝辞欄には、多くの研究者・技術者が名を連ねています。
Veoの一般公開は未定です。
そのため、Veoの具体的な料金設定も、2024年5月末時点で公開されていません。
料金設定は、定額料金を支払うサブスクリプション型や、使用量に応じた従量課金制となる可能性が考えられます。
また、Veoを利用できるユーザーは、VideoFXのTester Waitlistに応募して選ばれた、米国在住で18歳以上のユーザーのみがデモ利用できる状態です。
デモ利用できるのは、2024年5月末時点で米国在住かつ18歳以上のユーザーに限られますが、今後日本でも適用されるかもしれません。
日本でデモ利用できるようになった際の参考として、Tester Waitlistの応募方法を記載します。
VideoFXのページにアクセスしたら、まずはGoogleアカウントでログインします。
プライバシーポリシーと利用規約を確認し、同意しましょう。
続いて「順番待ちリストにご参加ください」をクリックします。
申込みフォームに沿って必要事項を入力し、送信したら応募完了です。
Veoの機能と、Soraとの違いを比較表にしたものが、以下のとおりです。
なお、どちらも一般公開は未定のため、2024年5月末時点で分かる情報をまとめています。
さらに、VeoとSoraの各公式ページに掲載されている動画も比較してみました。
動画URL:https://deepmind.google/api/blob/website/media/veo_example_041_sunflower.mp4
動画URL:https://openai.com/index/sora/
どちらも開花する様子の動画で、花びらの描写はどちらも細かいですが、茎やがくのリアルさはVeoが優れています。
また、別の動画でも比較しました。
動画URL:https://deepmind.google/api/blob/website/media/veo_example_013_kebab.mp4
動画URL:https://openai.com/index/sora/
どちらの動画も火を描写していますが、Soraの方は揺らめく様子などがなく静止した状態のため、不自然です。
一方Veoはバーベキューと思われるシーンで、コンロの火や煙が自然に描写されています。
プロンプトによって改善できるかもしれませんが、掲載されている動画を比較する限り、Veoの方が優れていると考えられます。
VeoとSoraが一般公開されたとき、どちらの精度が高いか必見です。
Veoがリリースされると、以下のような利用方法が想定されます。
Google Veoを使用すると、映画のワンシーンを自動で作成可能です。
たとえば、従来ならロケ地の選定や撮影クルーの手配、天候のリスク管理など多くの手間とコストがかかります。
Veoがあれば、壮大な風景や複雑なアクションシーンをカンタンに生成できるため、制作時間とコストを削減できます。
また、監督の意図を演者に伝える手段として、Veoに映像化してもらうなどの活用方法もあるでしょう。
言語化の困難な指示も、動画にすれば伝わりやすくなるため、映画製作にVeoが活躍すると考えられます。
広告業界では、企業が質の高い宣伝動画を作成するために役立ちます。
たとえば、新商品の紹介やキャンペーン用動画をカンタンに制作できるでしょう。
動画広告は、YouTubeやInstagramなどのSNSと相性が良いです。
Veoで生成した広告動画を、YouTubeショートやInstagramリールへ投稿して、ユーザーの反応を分析したり次の広告制作に活用できたりします。
1つの動画広告がすぐに生成できれば、PDCAサイクルも回しやすくなるでしょう。
youtube用の動画作成の際、台本作成に役立つツールはトランスコープで高品質なYouTube台本作成のコラムで詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。
教育現場では、授業内容を分かりやすく説明するための、動画教材作成に利用できます。
光村図書出版のアンケート調査によると、デジタル端末を使った学習活動の中で「動画を見る」と73.2%が回答しました。
また、TMSメディカルリスクマネジメント室Webのアンケート調査では、47%が「動画教材の内容は今後の医療安全の取り組みに役立つ」と回答しています。
難しい概念や実験の手順などを動画化できると、学生や視聴者の理解が深まります。
Veoによって、動画教材の制作効率が良くなるでしょう。
Veoが一般公開されれば、誰でもカンタンに動画生成が可能です。
個人利用の範囲では、オリジナルの世界観を動画化してSNSにシェアしたり、家族や友人とのイベントで披露したりして楽しめます。
また、Veoによって生成した動画をビジネスでも応用できるでしょう。
副業などのスモールビジネスでVeoを活用したり、利用例で紹介した広告マーケティングや、映画製作などのエンターテイメント業界にも役立ちます。
しかし、精度の高さからフェイク動画や、著作権・プライバシーの侵害などに悪用されるリスクも考えられるでしょう。
Veoは規制やガイドラインが整備され、SynthIDを使用した透かしや、安全フィルターも導入されています。
これまでの生成AIと同様に制作側はガイドラインを守り、視聴者は動画にある情報が信用できるかどうか、確認が必要です。
Google I/O 2024でVeoが発表され、OpenAI社の開発したSoraとどちらが優れているのか注目を浴びています。
公式ページに掲載されている動画を比較すると、全体的な精度はどちらも高いですが、細かい描写でVeoの方が優れている部分もあります。
リリースは未定ですが、日本でデモ利用ができるようになった際は、Veoを試してみましょう。
Veoを公表したGoogleは、他にも以下のサービスをリリースしているため、詳しく知りたい方は併せてご覧ください。
なお弊社が提供しているSEOに強いAIライティングツール「トランスコープ」は、利用ユーザー様のアクセス数が2.13倍となった実績があり、以下の動画で使い方などを解説しております。
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最終更新日:6/5/2024
シェアモル株式会社 代表取締役
齋藤 康輔
大学在学中に半導体のシミュレーションを専攻する傍ら、人材会社にてインターン。
インターン中に人材会社向け業務システムを開発し、大学卒業後の2007年3月に上記システム「マッチングッド」を販売する会社、マッチングッド株式会社を設立。
12年の経営の後、2019年1月に東証プライム上場企業の株式会社じげんに株式譲渡。
売却資金を元手に、シェアモル株式会社を設立。
AIを利用したM&A・事業承継の仲介サービス「シェアモルM&A」とSEOに強い文章をAIが作成する「トランスコープ」を展開中。
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